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「外交安保・核廃絶」の記事

 H50_2005.JPG午前中の本会議で経済秘密保護法案、自民党の裏金問題で岸田総理に質問しました。
 午後は明日の内閣委員会での同法案についての質問準備。16:10から30分間です。ネットでご覧あれ。
                                                                          
                                                                                        

 日本共産党の井上哲士です。会派を代表して、重要経済安保情報法案すなわち経済秘密保護法案等について質問します。 

まず、自民党の裏金問題です。

 岸田総理は裏金議員の一部について自民党内の処分を行ったことで問題の幕引きを図ろうとしています。しかし、共同通信の世論調査では、裏金事件の実態が「十分解明されていない」は実に93・3%に達しています。

 衆参に政治改革特別委員会が設置されましたが、求められる政治資金規正法の改正を行うには裏金を巡る事実の徹底解明が必要です。総理の認識をお聞きします。 

先週土曜日のテレビ番組「報道特集」で、安倍派の元事務総長の下村博文氏が板橋区の支持者の会合で話したとされる音声が放映されました。その中で「今回の一連の中で、少なくとも2005年から1999年、森会長の時にそういうスキームをやっていたんだなということは、今、そういう風に認識しています」と述べ、さらにこうしたことを政倫審で話さなかったのは「野党に良い材料を与えるようなもの」「検察に話したことと違うことを言えば再聴取される」と述べたとしています。総理による再聴取はいったい何だったのでしょうか。 

事実解明のために森元総理、下村氏を含む安倍派元幹部らの証人喚問が不可欠です。自民党総裁としてその実現に責任を果たすべきです。答弁を求めます。 

 本法案は、米国などの同盟国・同志国と兵器の共同開発を進めるためにセキュリティークリアランス制度を導入するものです。

米国はかねてから武器等の技術情報・軍の運用情報を迅速に交換するために、米国と同レベルの情報管理体制を日本にも要求してきました。セキュリティークリアランスに関する有識者会議では、産業界から米国防省の調達に参加するために必要との発言もされています。 

こうした本法案の狙いは、岸田総理とバイデン米大統領との日米共同声明で一層明らかになりました。

共同声明は、「作戦及び能力のシームレスな統合を可能にし、平時及び有事における自衛隊と米軍との間の相互運用性及び計画策定の強化を可能にするため、二国間でそれぞれの指揮・統制の枠組みを向上させる」と明記しました。

日米間の相互運用性を強化するために、指揮・統制機能の連携強化や、共通する装備の保有と連携した運用のいっそうの強化を米側から求められたのではないですか。日本はどのように対応するのですか。 

そのもとで共同声明では、「日米防衛産業・協力・取得・維持整備定期協議」(DICAS)を開催し、ミサイルの共同開発・共同生産を強めることを宣言しました。

 さらに重大なのは、米英豪による対中国の軍事的抑止をはかる事実上の軍事同盟であるAUKUSと日本が先端軍事技術での協力の検討を宣言したことです。 

AUKUSの第2の柱であるサイバー、AI、量子技術、海洋戦力極超音速兵器などの先端軍事技術での協力しようというものです。 

今後、いつまでに、どのように協力の検討を進めるのですか。

 本法案で経済分野を含めて幅広く情報を秘密指定し、その情報を扱う者にセキュリティークリアランスを義務付けるのは、こうした諸外国との先端軍事技術での協力に対応するためなのではありませんか。以上、総理にお聞きします。 

 国家安全保障戦略は、防衛力の抜本的強化を補完し、それと不可分一体のものとして、研究開発、公共インフラ整備、サイバー安全保障、抑止力向上のための国際協力の4分野で、各省の取り組みを推進するとしました。 

それを受けて開かれた昨年8月の関係閣僚会議は、各省の民生利用目的の研究を軍事に動員するため、「特定重要技術」を指定しました。高市大臣はこの会議で、「情報セキュリティの強化」の必要性について発言しています。これが、本法案のセキュリティークリアランスなのですか。

各省の民生利用目的の研究を軍事目的に転用するプロセスの中で、研究を担う民間の研究者等にセキュリティークリアランスが必要になるということですか。以上、高市大臣の答弁を求めます。 

総理は衆院で、本法案は「軍事分野を念頭に置いたものではない」とし、特定秘密の範囲は拡大しないとしています。一方、特定秘密保護法と本法案のシームレスな運用を行うと答弁しています。それが何を意味するのか。

政府は質疑で、特定秘密保護法の審議の際に経済安全保障が特定秘密に入っていると答弁していないこと、これまで特定秘密に指定した例がないことを認めました。

しかし、本法案で経済分野にまで秘密の範囲を幅広く拡大し、その中から要件を満たした情報を特定秘密に指定するシームレスな運用をすれば、結果としてこれまで4分野に限定されていた特定秘密の範囲が大幅に拡大し、罰則の対象が広がるのではありませんか。 

政府は、本法案でセキュリティークリアランスの対象となる民間人は、初年度で数千人程度と説明しています。しかし今後、日米の武器共同開発やAUKUSとの先端軍事技術での協力が進めば、将来的に対象はさらに大規模になるのは避けられないと考えます。答弁を求めます。 

国民には何が秘密かも知らされないまま、政府の一存で秘密を指定し、その漏えい等を厳罰に処するのが特定秘密保護法です。それと同様の仕組みで、本法案が秘密を扱う人に課す適正評価の調査は、政治思想、海外渡航歴、精神疾患などの治療歴、犯歴、借金や家賃の滞納、家族や同居人の過去の国籍まで30ページに及ぶ調査票に記入させるものです。 

さらに評価対象者の知人や職場の上司にまで質問し、公務所に照会までかけるとしています。この公務所には警察や公安調査庁が含まれますね。いつ、どのような内容の確認のために警察や公安調査庁に照会をかけるのか、本人には知らされるのですか。

岐阜県警大垣警察署警備課の警察官が、中部電力の子会社に対し、同社の進める風力発電施設建設に反対する大垣市民4人の個人情報を提供した事件で、4人の住民は、公安警察による個人情報の収集、保有、利用、第三者提供は違憲だとして国家賠償請求と警察が保有している個人情報の抹消を求め提訴しました。

岐阜地裁は、大垣警察の違法性を認め損害賠償を認める判決を下しました。驚くべきことに、警察は裁判の中で、個人情報の収集や第三者への提供は通常の警察業務の一環であると主張しています。本法案により、警察による国民監視と個人情報の収集が、一層拡大することになる大きな懸念について、いかがお考えですか。 

嫌疑不十分で不起訴とされた男性が、警察が捜査の中で採取した指紋とDNAなどの個人情報の削除を求めた訴訟の一審判決では、データの抹消を命じる判決が出されました。しかし警察はデータを削除していません。

本法案により警察や公安調査庁に収集された個人情報は削除されるのですか。一生監視の対象になるではありませんか。

適正評価は本人同意が前提という建前ですが、労働者は調査を拒否すれば不利益を受ける恐れがあり、事実上の強制ではないですか。しかも、法案には不利益取り扱いをした場合の罰則もありません。なぜ、罰則を設けないのですか。 

米国と一体の軍事力増強と軍需産業の利益拡大のために、憲法の国民主権と平和主義を壊し、適性評価によってプライバシー権を侵害し、基本的人権を踏みにじる本法案は断じて認められません。徹底審議の上廃案にすることを求め質問を終わります。

24.4.11 イレブン行動.jpg新宿駅東口での「原発をなくす全国連絡会」のイレブン行動で署名行動と訴え。能登震災で、地震大国日本に安全な原発はなく、避難計画も絵にかいた餅だと明らかになりました。
 一方、原発優先による再エネの出力抑制は21年度は約5億3500万kw時だったのが、今年度は24億2000万kw時の見込みに。原発ゼロ、再エネ・省エネに転換こそと訴えました。
 午後は来客対応と来週の論戦準備などなど。夜は「第8回超党派人間の安全保障外交の推進を考える議員有志の勉強会」に参加。千葉大の酒井啓子特任教授の講演を聞いて質疑応答。
 IMG_2339.JPG学童保育の待機児解消や指導員の処遇改善について加藤鮎子子ども政策担当大臣に内閣委員会で質問しました。
 政府の待機児対策が、小学校内のプレハブ施設や空き教室の一時利用(タイムシェア)の推奨なのに対し、「タイムシェアでは、時間が限られるうえに遊び道具やおやつも毎日運び入れて持ち帰らなければならず、学校の先生からも『やる意味があるのか』といわれる」「プレハブでは夏は暑く、冬は寒い」などの指導員や子どもの声を紹介。国の基準を満たす専用施設の計画的建設を求めました。
 年収150万円以下の指導員が48・4%(全保連調べ)であることを示し、専門職にふさわしい処遇に改善するよう要求。こうした問題の背景に、法的問題があると指摘し、学童保育を児童福祉施設に位置付け、市町村に実施義務を課すなど、公的責任を明確にするべきだと求めました。
 先日、お話を伺った建交労学童保育部会の皆さんはネットで質問を視聴され、「私たちの思いをぶつけてくれて、溜飲が下がった」との声を寄せてくださいました。(^^)/
 終了後、超党派の議員有志の勉強会で、パレスチナでの人道支援の国際機関やNGOからヒアリング。 WFP、UNICEF、ICRC、UNOPS、セーブザチルドレンジャパン、JVC、国境なき医師団の皆さんからの報告で共通したのは現地の危機的人道状況の中での困難さとUNRWAのなくてはならない役割。政府の外交姿勢が問われ、拠出金の再開が求められています。
 
 政治倫理審査会の幹事懇で明後日14日に審査会を開催し、世耕、西田、橋本の三人野議員の審査を行うことを決めました。弁明を求めていない他の29人に対して会長名で主席を求めることも確認されました。山下議員と共に私も質問に立ちます。夜はその打ち合わせでした。

 24.2.26平和委員会.jpg「殺傷武器輸出の拡大はやめよ」――日本平和委員会の呼びかけで13の団体がとりくんできた署名の提出行動に本村議員と一緒に参加しました。紛争を助長し、戦争で利益を上げる「死の商人国家」ではなく、9条を生かした平和外交国会こそ進むべき道だと挨拶しました。

 続いて「ガザへのジェノサイドを許さない! 即時停戦と封鎖解除を!」に参加。四つの市民団体の呼びかけによるもので、大きな会場がいっぱいになりました。各団体からの発言や在日パレスチナ人からの発言でガザの深刻な事態が訴えられ、米国に追随してUNRWAへの資金まで停止した日本政府の憤りの声が次々あがり、国会議員への要請もありました。ご一緒にがんばります。

 24.2.26震災本部.jpgさらに参院の予算論戦についての打ち合わせ会議。続いて能登半島地震災害対策本部会合を開催。日本共産党が石川県羽咋市に設置した「能登半島地震被災者共同支援センター」(22日開所)責任者の藤野保史前衆院議員が現地の報告を行い、私も内灘町の液状化被害の調査について報告しました。

 242.20黒い雨.jpg長崎で被爆したにもかかわらず国が指定する被爆地域外にいたため被爆者と認められない長崎被爆地域拡大協議会のみなさんによるすべての原爆被害者に被爆者健康手帳を交付するよう厚労省と外務省に要請行動に笠井、仁比議員と共に同席。広島からオンラインで大平よしのぶ元衆院議員も参加しました。

 池山会長が、被爆78年以上がたち、仲間が被爆者と認められぬまま次々亡くなっていると紹介。「長崎では島原半島にまで放射能を含んだ雨やすすが降っている」と語り、被爆地域は広範囲だと指摘。爆心地から37キロの島原半島で被爆し、2022年に亡くなった五島久嗣さんの娘・木実さんが、父親は広島「黒い雨」高裁判決で、自分が被爆したことを認識したと語り「一人残らず救済してほしい」と訴えました。

 広島"黒い雨"高裁判決は、政府の考え方と相いれないからといって、判決に従わないことは許されません。禁止条約の締約国会議で、世界が原爆被害者支援を具体化し、日本の対応に注目されています。広島では、「黒い雨」雨域以外でも被爆者と認定されています。全ての原爆被害者の救済は待ったなしです。

 自民党政治を終わりにするための国民的大運動をさらに広げようと、全労連、革新懇、新婦人、農民連、全商連の代表のみなさんと意見交換。日本共産党から小池書記局長、穀田国対委員長、塩川同代理など参加しました。

 19行動・署名.jpg安保法制の強行以来、総がかり行動が続けてきた議員会館前での99回目の19日行動であいさつ。
 憲法を踏みにじって強行された下で政治の私物化や暮らしそっちのけの裏金づくり、大軍拡を目の当たりにしてきました。この自民党政治を終わりにする国民的運動を広げようと訴え。全国から寄せられた41万人分の署名を受け取りました。がんばろう!
 午後には先日閣議決定された「子ども子育て基本法案」について、保育団体の皆さんと一緒に政府から説明を受けました。
 2.19能登震災本部.jpg党議員団の能登半島地震対策本部会議を開催。私は参院災害特での輪島塗の特性に合わせた支援を求めた質問を報告。金沢での衆予算委地方公聴会で出された実態と要望、衆財金、総務各委での質問なども報告されました。発足した現地の支援センターの活動も紹介。現地と国会をつないでさらに取り組みを強めます。

 立春大吉.jpg午後から、非核の政府を求める会のZOOM事務局会議。六月の総会の議案や今後の専門委員会の内容などについて議論しました。土曜日の議員会館は電話もかかってこず、事務仕事がはかどります。たまっていた資料の整理などなど。

 夕方の新幹線で京都に帰りました。車内で読み始めたのが浅尾大輔さんの『立春大吉』。赤旗連載を毎日楽しみにして読みましたが。本で読みなおすといっそう面白い。

イラン革命.jpg都内のホテルで開かれたイラン・イスラム革命45周年レセプションに出席。ペイマン・セアダット大使にご挨拶し,参加者と懇談しました。

 イランの大使も日本の外務省の政務官も挨拶で強調したのは、日本とイランの長い友好関係。イランと敵対的関係にある欧米と違い、日本は友好関係をもっているからこそ中東情勢の安定化にために役割を果たすことができます。ガザの問題でも、アメリカ追従でUNRWAへの拠出金の一時停止にまで踏み込んだ日本政府の対応の転換が必要です。

 国会に戻り、参院議員団の会議、事務所の打ち合わせ、昨日の能登被災地調査のまとめなどなど。今日の衆院予算委は午前中は一般質疑、午後は総理出席の集中審議でした。いずれも高橋千鶴子議員が能登半島地震について質問に立ち、今後予定されている旅行支援割でホテルなどに二次避難されている被災者が追い出されることがないよう岸田総理に迫りました。

 今日は午前中は参院、午後は衆院で代表質問。午後には志位和夫議長が岸田総理に鋭く迫りました。参院では明日、田村委員長が質問に立ちます。
 ミャンマー三周年.jpg午後に二つの重要な会合がありました。まずはミャンマー軍事クーデーターから3年の院内集会。来日中のNUGのウィンミヤットエイ人道問題・災害担当大臣から国民の抵抗の中で軍政が崩れつつあることの報告があり、ミャンマー各地からもネットでのアピールがありました。日本からミャンマー国民への連帯リレーメッセージが続きました。
 参加した「ミャンマーの民主化を支援るする国会議員連盟」のメンバーとウイン氏で、国軍に抗議する「三本指」を掲げ、「ミャンマーに民主体制と平和を取り戻そう」と訴えました。
 ガザ記者会見.jpg続いて、日本政府によるUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への資金拠出一時停止の撤回を求めるNGOの皆さんの緊急声明の記者会見に同席しました。
 同機関の現地職員の複数名がハマスによるイスラエル攻撃に関与したとされる問題を受け、米国等に追従する形で日本政府も資金拠出の一時停止を発表しました。UNRWAはパレスチナ難民支援の中核を担ってきた組織。資金提供の停止は人道支援を崩壊させ、危機的状況にああガザの人々の命を奪うことになります。
 ハマスによる無差別攻撃は許されませんが、声明は、三万人の職員のごく一部の関与を理由にしてガザ全体を危機に陥れることは国際法違反の集団的懲罰に該当する可能性もあると指摘しています。
 政府は、アメリカ、イスラエル追従はその信頼ををやめ拠出金の一時停止を撤回すべきです。
 11739_0.jpg国際NGOネットワーク「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ」(GPPAC)の院内集会に参加。世界28か国から参加した皆さんと武力紛争を「予防する」重要性について議論しました。
 各党国会議員も参加し発言。私はASEANの徹底した対話の取り組みや市民社会が大きな役割を果たした核兵器禁止条約を挙げ「平和憲法を持つ日本に求められているのはこれらの取り組みを促進させていくことだ」と強調しました。
 吉祥院2.jpg午後は「非核の政府を求める会」のZOOMによる事務局会議。終了後、京都市長選挙の福山和人候補の個人演説会へ。関ケ原付近が大雪で徐行運転をしているため、かなり余裕をもって東京を出ました。「これぞ京都の底冷え」という寒い夜ですが、会場の南区吉祥院小学校にはたくさんの皆さんが参加してくださいました。
 私は、安倍派の衆参の委員長らが次々辞任していることを紹介し「違法な裏金作りの議員では公正な運営はできないということ」と指摘。こんな自民党に推される人を市民の代表にはできない「金で動く政治をなくし民意で動く政治を」と訴える福山市長の誕生をと訴えました。
 
 吉祥院小1.jpg続いて演壇にたった福山候補は、前回の最終盤からある市民の反応が初日からあると切り出し、市政転換の決意と政策を訴え。「この人を市長に」と会場は大いに盛り上がりました。
 
 明日から通常国会。東京にとんぼ返りしました。
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