災害特派遣で珠洲市、能登町へ

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 能登町.jpg参院災害対策特別委員会の委員派遣で能登地震の被災地である珠洲市、能登町を訪問しました。
 羽田からのと里山空港へ。空港には支援者用の宿泊施設が建てられ、隣接した日本航空学園の学生寮や施設も応援職員等の宿泊施設になっていました。
 空港からバスで能登町へ。副町長さんの案内で、地震、津波、火災の被害が襲った白丸地区を歩いて視察。亡くなった方のお宅に全員で黙礼を捧げました。津波被害で一階が壊れた住宅が多数ですが、瓦礫はまだそのまま。様々な困難があり公費解体はまだ3軒とのこと。一層の支援強化が必要です。
 能登町2.jpg続いて珠洲市総合病院へ。院長先生から、発災以来のご苦労と課題をお聞きしました。被害により退職した看護師も少なくなく、今後避難者が戻ってくる時の受け皿が困難になることへの対策や経営困難への支援の要請などありました。
 終了後、上下水道の復旧支援を視察。破損した下水道の仮圧送管の工事について、応援派遣されている名古屋市上下水道局の職員から話を聞きました。その後、最大4mの津波があり大きな被害を受けた飯田港や災害廃棄物の仮置き場を視察。移動の途中、多くの倒壊住宅がそのままの状態でした。
 能登町3.jpg最後に珠洲市役所で泉谷市長、刀祢珠洲商工会議所会頭、石巻のNPOの阿部代表らと意見交換会。市長から、建物の解体・撤去を迅速に進めるための支援、災害公営住宅に対する財政措置の嵩上げ、農地、漁港の迅速な復旧などの要望書を受け取りました。
 15時半ごろに終えて、バスで約三時間かけて富山県の新高岡駅へ。新高岡から東京へは三時間弱。東京着は22時過ぎです。視察でお聞きした要望を今後の取り組みに生かしていきます。