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思わず声を上げた

「翁長前知事が命懸けで手掛けた承認撤回をわずか数ページの決定文書でひっくり返すことは到底容認できない」――謝花沖縄県副知事の声を震わせての訴えに心の底からの怒りがわいてきました。

国土交通大臣は十月三十日、防衛省の申し立てを受け、沖縄県による辺野古の埋め立て承認撤回を「効力停止」とする不当な決定をしました。この日の正午から沖縄県からの野党共同ヒアリングを予定していた、その朝に行われた不当決定。急遽「抗議」ヒアリングとなり、副知事からの怒りの訴えがあったのです。

 その日の午後と翌日の代表質問で、日本共産党から志位委員長、山下副委員長が「沖縄県民の声を聞く耳は持たないのか」と不当決定の撤回を迫り、他の野党からも厳しい批判の声が上がりました。安倍総理が、辺野古強行の姿勢を露骨に示しながら、沖縄の選挙結果を「真摯に受け止める」「県民に寄り添う」と口先だけの答弁を繰り返したことに、「何が寄り添うだ」「言葉だけだ」と私も思わず怒りの声をあげました。

国民の権利救済のための制度を国が「私人」に成りすまして悪用したもの。謝花副知事は「こんなことが許されれば、これから地方自治体の処分はすべて無効とされ、地方自治が壊される。これは全国の問題です」と強調されました。

 民意も地方自治も踏みにじる無法になんの反省も示さない安倍政権。沖縄の声と連帯した全国の世論と選挙勝利で倒そう。決意を新たにしています。(しんぶん赤旗・東海北陸信越版 18.11.2付)

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