24ヵ国訪問記

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ニュージーランドかけある記

首都ウェリントンへ/NZポスト/ハント国会議長/ACT党

 ロトルアを朝出てプロペラ機で1時間10分。昼前に首都ウェリントンに着きました。午後からニュージーランドでの郵政改革についての懇談、ハント国会議長への表敬訪問など続きました。

 ニュージーランドの首都はかつては北島最北端のオークランドにありましたが、1865年にウェリントンに移転。人口は大ウェリントン圏で約35万人。港に面した美しい町です。

 昼食は市内の和食レストラン「桜」で。久しぶりの和食です。その後、歩いてNZポストを訪問し、ニュージーランドの郵政改革についてジョン・アレン社長らから説明を聞き、質疑応答をしました。

 ニュージーランドでは1987年に、郵政局が所管する郵政、通信、金融の三事業が国有企業化されました。その後、通信と金融事業は外国資本に売却されましたが、郵政事業は民営化されることなく、国有企業のNZポスト社によって行われています。

 丁度、小泉内閣が郵政民営化の閣議決定を行った直後であり、熱心な質疑応答になりました。注目したのは、公社化されているNZポストについて「民営化する計画はあるのか」との質問に、「現在、十分うまくいっているし、その必要はない」とハッキリ返答があったこと。

 もう一つは、最近、NZポストの子会社としてキウィ銀行が設立されたこと。いったん金融事業を民営化したものの、金融機関の大半が外国資本となり、サービスの切捨てが広がる中で、NZポストのネットワークを利用した新しい銀行が必要になったのです。

 NZポストの支店やフランチャイズのネットワークは、公社化されてから減っていましたが、金融事業を再びおこなうようになったこともあり、増加してきています。やはり、国民すべての利便性を考えれば、こうした全国ネットが必要です。

 その後、国会議事堂を訪問し、ジョナサン・ハント議長を表敬訪問。驚くことに、議長の公邸も議事堂内にありました。なんと議長は国会議事堂に住んでいるのです。その応接室で懇談その後、議事堂内を見学しました。

 続いてACT党の院内総務(日本でいえば幹事長)であるシャーリー議員と懇談。同党は競争原理による経済を徹底してすすめるべきとの立場です。「個人的見解」としつつも、「京都議定書は経済活動の足かせになる。ニュージーランドは参加すべきではなかった」と発言されたのには驚きました。

 夜はハント議長をお招きしての夕食会。議長は大変なワイン通で、NZのワインの話から北朝鮮問題、米大統領選のことなど幅広い話題で盛り上がりました。

 ここでも話題になったのが郵政改革の問題。小泉さんのすすめる「はじめに民営化ありき」「地方、弱者切捨て」のやり方には、自民党の皆さんも含めて問題ありの発言が続きました。

 ハント議長は最初の選挙の時から核兵器廃絶を土台にして訴えてきたとのこと。「私も育ちは広島で、高校の先輩は被爆で全滅しました」とお話すると、「広島には二度行き、平和祈念資料館も見た。事実を知ることが大変重要だ」と話してくださいました。

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