国会質問

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外交防衛委員会(防衛省自衛隊イラク「日報」隠ぺい問題③)


○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。
 防衛省設置法の補充質疑でありますが、防衛省の在り方そのものが問われている日報隠蔽問題について、引き続き質問をいたします。
 前回の質疑で、陸自の研究本部が昨年三月二十七日にイラク日報の存在を確認をしながら、情報公開請求に基づく探索依頼に対して、その三日後の三十日に不存在と回答していたことが明らかになりました。
 改めて確認をいたしますが、まず陸幕からの探索依頼は研究本部のどの部署にあったんでしょうか。


○政府参考人・防衛省大臣官房長(高橋憲一君) お答えいたします。
 現在、大野大臣政務官を長とする調査チームが立ち上がってございまして、陸上自衛隊から当時の稲田防衛大臣に報告が上がっていなかったこと及びイラクの日報が発見されたことにつきまして、どの範囲で情報が共有されていたか、これについては証拠の収集や聞き取り調査を行っている段階でございます。
 お尋ねの陸上幕僚監部から研究本部に対する照会につきましては、先日の委員会におきましても一般的には総務系統で行われているというふうに御答弁させていただきましたが、その詳細につきましては、現在調査中というところでございますので、お答えを差し控えさせていただきますが、いずれにせよ、新たに御説明できることが判明した場合には速やかに公表したいというふうに考えております。


○井上哲士君 私はなぜ報告しなかったかということを聞いているんじゃないんですよ。大野チームが探しているのはその問題です。私が聞いているのは、当時のこの陸幕からの情報公開の探索依頼がどの部署にあったかという事実関係を聞いているだけですから、これ答えてくださいよ。
 そして、そこから一体どの部署に問合せをしたのか。事実でありますから、情報公開請求に対する対応の事実ですから、ちゃんと答えてください。


○政府参考人(高橋憲一君) 今回の情報公開請求に関する流れにつきましても、現在、大野チームで調査という状況になってございますので、先日も申し上げさせていただきましたが、陸上幕僚監部から研究本部の照会につきましては総務系統で行われていたということでございます。
 また新たに御説明できる段階で公表させていただきたいというふうに思っております。


○井上哲士君 この間の質疑で三月二十七日に確認しながら三十日に情報公開不存在と回答していたことは、大臣はそれまでに御存じだったんでしょうか。


○国務大臣(小野寺五典君) 私は特に報告を受けておりませんでした。


○井上哲士君 つまり、大野チームを立ち上げたときにはなかった話なんですよ。これも繰り返して言いますように、いわゆる報告がなかったと、存在の、いうことではなくて、当時の情報公開請求にどういう対応がされたのかと、その事実関係聞いているんですから、答えてくださいよ、答えられないはずはないじゃないですか。


○政府参考人(高橋憲一君) 恐縮でございますが、この情報公開請求の問題につきましても、大野チームの調査対象と今なってございますので、この点については公表できる段階になりましたら公表させていただきたいというふうに思ってございます。


○井上哲士君 去年の特別監察も、始まった途端に調査中だから答えれないと、結局ずっと隠蔽されたんですよ。そういうことが再び繰り返すようなこと絶対あってはならないと思いますよ。
 昨日、大野さんが研究本部に聞き取りに入っているというふうに予算委員会で答弁をされているわけですから、事実は明らかになっているんじゃないんですか。
 大臣、これ、やっぱり逐一明らかにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


○政府参考人(高橋憲一君) 今回の大野チームの調査でございますが、まず第一には、三月二十七日に研究本部にイラクの日報があったということにつきまして、どの範囲の人間がその情報を共有していたか、それから、同じく今委員の御質問にありました情報公開請求の流れがどういう形で共有されていたかにつきましては、それについては相互に関連する問題でございますので、この点については大野チームの調査が明らかにできる段階になって公表させていただきたいというふうに思ってございます。


○井上哲士君 全く納得できません。
 この間の質疑のときに、この情報公開請求について、日報そのものは不存在として特定できなかったものの、陸幕がその他関連する相当量の行政文書を開示文書として特定し、開示、不開示の確認作業を行っているという答弁がありました。
 この特定したと言われる相当量の文書について、陸幕から内局に報告した文書を求めたところ、今朝、頂戴をいたしました。
 それで聞くんですが、平成二十九年四月二十四日付けの文書でありますけれども、ここには特定した文書が一覧で書かれておりますが、モーニングレポートというのがあります。それから、平成十六年二月三日のモーニングレポートナンバー十六というのと、その後、三月二十八から五月二十六日までの活動経過という文書がずらっと並んでおりますけれども、このモーニングレポート、それから活動経過というのは一体どこが作成をして、誰に宛てた文書なのか、日報とはどう違うのか、いかがでしょうか。


○政府参考人(高橋憲一君) まず、日報の定義について御説明させていただきます。
 日報でございますが、いわゆる六章行動に基づきまして現場の部隊が上級部隊に報告する、また、防衛大臣や上級部隊の判断の指示に資するために作成したものがいわゆる日報というふうに呼んでおりまして、この該当する部分については、我々は今、日報と判断はしておりません。


○井上哲士君 いや、このモーニングレポートと活動経過は誰が作成して誰に宛てたものなのかと聞いているんです。


○政府参考人・防衛省統合幕僚監部総括官(鈴木敦夫君) 今御答弁申し上げましたように、これらについては日報というような位置付けとは理解してございませんけれども、それぞれ文書につきましてどこが作成したものであるかについては現在確認しておるというところでございます。


○政府参考人(高橋憲一君) 御指摘のモーニングレポートでございますが、文書管理者は陸上自衛隊中部方面総監部防衛部防衛課長でございます。
 当該文書につきましては、平成十六年に作成されたものでございまして、現時点でどの部署が作成し、どの部署に提出や配付したのかについては把握してございません。
 以上でございます。


○井上哲士君 いや、そんないいかげんなことでいいんですかね。
 南スーダンの日報の場合は、CRFの司令部に現地からメールで来て、それを毎日モーニングレポートを作って司令官に報告するというふうに言われていましたよね。そういうものなんじゃないんですか。だから、誰が作って誰が宛てたか分からないんですか。
 それと、モーニングレポートと活動経過、これ毎日出ていますけど、これは、じゃ日報をまとめたものではないんですか。どういう文書なんですか。


○政府参考人(高橋憲一君) 先ほど御答弁させていただきましたが、日報というのはあくまでも六章行動に基づきまして現場の部隊が日々作成し、上級部隊に報告するための資料でございまして、防衛大臣や上級部隊の判断の指示に資するものという定義がございまして、現在我々のこの検討している限りにおきましては、ここに提示されている資料につきましてはいわゆる日報ということで判断はしておりません。


○井上哲士君 いや、だから、日報でないから開示の対象にされているわけですね。
 じゃ、もうちょっと聞きますけど、あのモーニングレポートのように毎日の日報を基にまとめた文書だということなんですね。違うんですか。


○政府参考人(高橋憲一君) このモーニングレポートと言われるものについて必ずしもちょっと詳細が明らかではございませんが、通常行われているモーニングレポートでございますが、現場部隊の報告を受けまして、上級部隊がなお上の方に報告するために作っているものでございますので、今言われている日報とは考えておりません。


○井上哲士君 だから、違う。そんなこと聞いていないじゃないですか。日報を見て、毎日、日報に基づいてまとめた報告書ですねと。南スーダンのときはそうだったわけでしょう、モーニングレポートは。日報と関係なく作っていた文書なんですか、このモーニングレポート、活動経過というのは。そこを聞いているんです。


○政府参考人(高橋憲一君) いわゆる日報を基に作られた文書であるという可能性はございますが、これ自体は日報ではないというふうに考えております。


○井上哲士君 そんなこと聞いていないんです。
 つまり、日報を基に作られているに違いないんですよ。であれば、この部署に日報の基があったというのを考えるのは当然じゃないですか。それを、まともに探さなかったのか、隠したのか知りませんけれども、最初のときになかった、そして一年間も報告していなかったって、本当に重大だと思いますよ。
 さらに、もう一つ聞きますが、先日の辰己審議官から重大な答弁がありました。去年、南スーダンの日報が陸幕で見付かったということを先に統幕長に報告した後に次官に報告しておりますと、こういうふうに答えられました。ところが、昨年三月十六日の河野統幕長は全く逆の会見をしておりまして、統幕にしか残っていなかったとされていた日報が実は陸自にあったという報道があった三月十五日の翌日ですよ、この日の会見で、報道は承知しておりますが、私自身が陸上自衛隊にあるとされている日報を確認したことはありません、報告は受けておりませんと、こういうふうに会見をされております。
 特別監察の結果を見ますと、去年の一月二十七日に辰己審議官は、陸幕の運情部長から陸自に日報が個人データとして存在するという回答を受けて、すぐに出張中の事務次官と連絡を取って対応を協議をされております。つまり、この時点で統幕長に報告をしたということですね。


○政府参考人・防衛省大臣官房審議官(辰己昌良君) この一月二十七日の対応でございますが、陸上幕僚監部運用支援・訓練部長から陸上自衛隊に個人データとして日報が存在するという説明を受けました。その際、私は、その陸自の日報のものを正確に確認をしないまま、個人データ、こういう説明を、間違った説明を統幕長、次官にしているということでございまして、その点についてはまず申し訳ないと思っております。
 一方、統幕長が三月十六日に会見されておりますのは、私自身が日報を確認したことはありませんということをおっしゃっていますので、統幕長自身が確認されたことはない、私の説明自身もそれは説明に足るものではないというふうに思っていますので、深く反省しております。


○井上哲士君 じゃ、確認しますけど、一月二十七日に、内容の十分不十分はあれ、報告をしたということですね。


○政府参考人(辰己昌良君) 私自身、この日の対応として、繰り返しになりますが、陸上幕僚監部の運用支援・訓練部長の方から個人データということで日報の説明を受けました。これをよく確認すべきであったんですけれども、私は確認せず、これは個人データであるので公文書ではないという判断をして、それを次官、統幕長に伝達をしている、これは不適切な対応ということで厳しく罰せられているところでございます。


○井上哲士君 三月十六日の河野統幕長の会見は、最初に、今、辰己さんが引用されたように、私自身が陸上自衛隊にあるとされている日報を確認したことはありませんと、こういうふうに言われるんですね。その後、記者が更問いをしておりまして、私自身は確認していないという言葉を言われましたけれども、担当に聞けば分かる話だと思いますが、全くそういう報告や問合せはないんですかと、していないんですかと聞いたら、はい、まず報告は来ておりませんと言っているんですよ、三月十五日の時点で。違うじゃないですか、ここ。中身はともあれ、陸自にあったということについて報告を受けていないと言っているんですよ。どうなっているんですか、これ。


○政府参考人(辰己昌良君) この私の説明自身がしっかりしたものではない、まさに不正確だということでございますので、そういう認識で報告ということではないというふうに統幕長は言われたのではないか。これは、ちょっと今、事実関係は確認をしたいと思っています。


○井上哲士君 ひどいお話ですよ。だから、統幕長知っていたんですよ、陸自にあったということを。
 ところが、この特別監察報告の中には統幕長は一切出てこないんです。二月の十五から、十三、十六の辺りで次官と陸幕長とそれから総括官などがいろんな対応を協議をするということもありましたけど、この経過に一切統幕長出てこないんですね。ところが、今回は、この間答弁ありましたように、イラクの日報があったということになりますと、三月の三十日ですかね、に次官、統幕長、報告しているんです、直ちに、同日にね、同じ日に次官、統幕長に報告しているんですよ。ですから、当時も次官と統幕長に同じように報告をされたと。それを全くこの特別監察の中で触れていないんです。そして、二月の十六日に次官が、陸自の本件日報は個人データであるという認識によって対外説明をしないと、こういう方針を出した。その日に統幕長は記者会見をして、文書管理の面も含めて、今後、防衛省全体として再検討すると、こういうふうに言っているんですよ。同じ日に次官と統幕長が全く違うことをやっている。
 ところが、そのことがこの監察には全く出てきません。これは、監察、統幕長にも事情聴取したんですか。


○政府参考人・防衛省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官(小波功君) お答えいたします。
 ただいま御指摘のございました特別防衛監察の結果という、昨年の七月二十七日に公表いたしました文書の巻末でございますけれども、別紙の第二、十八ページのところに面談者一覧というのがございまして、統合幕僚監部の統合幕僚長にも面談をしたところでございます。


○委員長(三宅伸吾君) 申合せの時間が過ぎておりますので、おまとめください。


○井上哲士君 はい。
 にもかかわらず、全くそのことが出てきておりません。
 統幕の監察が始まりますと監察中だからといって答弁が拒否をされ、終わったら今後に影響があるからといって結局これ以上のことはしゃべらないということが行われておりまして、結果としては、私は隠れみのになっていると思います。改めて、国会として、この南スーダン、同時に隠蔽が行われたわけでありますから、これも含めた全面解明をこの場ですることが必要だと思っております。
 委員長、当時この特別監察に陸自がまとめて報告した文書があります。この提出を当委員会に求めたいと思います。


○委員長(三宅伸吾君) 後刻理事会にて協議いたします。


○井上哲士君 終わります。

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