2003年1月15日
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法務委員会の調査の二日目です。今日の新潟はグット冷え込み、朝から雪がちらつく中、まず、新潟西港へ。同港は、長い間、北朝鮮への帰国事業の出発の港として使われ、現在は、日朝間に通じているの唯一の貨客船である北朝鮮の万景峰92(マンギョンボン)号が寄港する港で話題になっています。 丁度、今朝、万景峰号が今年初めて入港したため、マスコミ各社も駆けつけており、法務委員会の調査団も注目されました。まず、増田入管局長からあいさつを受け、入管新潟出張所長、税関支署次長から概況の説明を聞きました。 入管は出入国の管理をしますが、国交を結んでいない北朝鮮との関係では、通常の管理と一部ちがいます。まず、日本からの出国者に対し、パスポートにあたる「再入国許可書」が発行されます。また、船からの不法上陸等防止の見張り−−「舷門立哨(げんもんりっしょう)」を行います。乗務員の上陸は原則認められません。 説明後、埠頭まで行き、万景峰号のそばまで近づいて視察しました(写真)が、強くて冷たい風が吹いており、立哨されている職員は大変です。 次に新潟刑務所を訪問。まず、平川所長から概況説明を受けてから昼食。受刑者の皆さんと同じ昼食も試食させてもらいました。一日の副食費は430円~440円で、炊事も受刑者がします。ご飯は麦が六割の麦飯。今日の献立は肉丼になめこうどんと茶碗蒸しがついて、なかなかおいしいものでした。 昼食後に所内を視察。同所の定員は約850人ですが、他施設と同様に過剰収容となっており、昨年の最高時は実に140%に達しました。8人部屋に11人の布団を引いた様子も見せてもらいましたが、布団が重なり合う状態で、様々なトラブルの原因にもなっています。過剰収容の解消は緊急の課題です。 また、作業工場も見ましたが、伝統工芸から印刷物、ワープロの部品、バケツなど様々な製品を作っていますが、不景気の折、仕事の確保が一番の苦労です。保護房や革手錠も見ましたが、同所では昨年の皮手錠の使用は二回だけ。先日の名古屋刑務所での150回もの使用は極めて異常です。 三時過ぎに調査日程を終えて、新潟から東京へ。「百聞は一見にしかず」で、様々な現場の苦労や問題点も分りました。今後の国会審議に大いに生かしています。
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