2004年1月15日
名古屋刑務所/瀬戸少年院/全法務旗開き/弁護士政治連盟
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参院法務委員会の視察の二日目。午前中は、刑務官による受刑者への暴行・死亡事件が大問題になった名古屋刑務所を視察しました。事件発覚直後の一昨年十二月に野党として調査に来て以来です。
名古屋刑務所の知識優憲所長から概況説明を受けたあと、一時間以上かけて所内を視察し、刑務作業をしている工場や保護房、新しい独居房、医療施設、新しい監視モニターの施設などを見て回りました。
その後、質疑応答。問題になった革手錠は昨年十月に廃止になり、腰ベルトを使わない新しい手錠に変わりましたが、その手錠も見せてもらい実際にはめてもらいました(写真)。前の革手錠もはめたことがありますが、それと比較して、締め付け感は改善されています。
また、監視モニターもカラーで見やすいものに変わり、保護房内は24時間録画されるようになっていたり、保護房も広くなり、壁も木製になるなど圧迫感がかなり解消されていました。事件以来、何度となく国会で集中審議を行い、外部も入れた行刑改革会議での議論も積み重ねるなかで、確実に改善が進んでいます。より踏み込んだ改革をすすめるために通常国会での手取り組みが重要です。
少年による重大犯罪が社会問題になるたびに一度視察したいと思っていましたが、やっと実現しました。岡部俊六院長から概況説明を受けたあと、院内を回り、陶器や木工、溶接などの研修の現場や居室を視察しました。
少なくない人々は、少年院を「少年用刑務所」のようなイメージを持っているのではないでしょうか。実際はまさに学校だというのが実感です。「精神発達の未熟」な少年たちに正面から向き合い、「どんな少年も立ち直ることができる」と信念を持って、粘り強く健全育成と社会復帰を目指す法務教官の皆さんの熱意に頭が下がりました。
渋滞でバスが遅れたため予定より視察時間が短くなってしまい、充分に懇談の時間が取れませんでした。ぜひ、もう一度、じっくりと少年院の視察をしたいと思います。
瀬戸少年院で視察を終え、新幹線で東京へ。5:30に到着してその足で法務省に向かい、全法務省労組の旗開きで挨拶。続いて法曹会館で開かれていた弁護士政治連盟の新年会に参加して挨拶しました。
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