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「使命」を胸に刻んで(「鯉城東京」)

  長引くコロナ禍の中、いかがお過ごしでしょうか。来年こそは鯉城東京同窓会でおあいできるよう、政治の場でコロナ対策にしっかり取り組んでいきます。

 さて、今年も八月六日は広島で迎えました。核兵器禁止条約が発効して初めての原爆の日。早朝に平和公園の原爆死没者慰霊碑に献花し、続いて広島一中死没者追悼の碑の前で核兵器廃絶を誓い、八時十五分に黙とうしました。

平和祈念式典では二人の小学六年生の「平和への誓い」に感動しました。「私たちには使命があります」と切り出し、被爆者の思いや平和の大切さを世界の人々と次世代に伝えなければならない、小さな力でも世界を変えることができると信じて行動したいと誓ったのです。

 広島基町高校の皆さんの「原爆絵画」の取り組みも素晴らしい。被爆者の証言を何度も聞き、一年かけて一前の絵を仕上げます。各地で開かれている、そのパネル展に参加してきましたが、多くの皆さんがじっくりと見ていかれます。その「原爆絵画」の中には、広島一中一年生で被爆された兒玉光雄さんの証言に基づく絵も五点あります。その一つは、原爆でつぶれた一中の校舎で多くの学友が亡くなったのを描いたもの。兒玉さんは昨年、亡くなられましたが、こんな非人道的兵器は無くさなくてはならないという思いは、絵画とともに次世代に伝えられています。

  その思いを現実のものにすることこそ、国泰寺出身の国会議員としての「使命」――そのことを改めて胸に刻んでいます。(鯉城東京同窓会会報「鯉城東京」21.11.30付)

 

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