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蔓延するモラルハザード

「モラルハザード」――安倍政権に対して繰り返し使われた言葉ですが、岸田政権の下で、地方も含めて自民党の隅々に蔓延していると痛感します。

わずか一か月で三大臣が辞任しました。単なる不祥事ではありません。山際氏は経済再生担当大臣という国民の暮らしを守る大臣なのに、自ら広告塔になり統一協会の被害を広げてきた。葉梨氏は、人権に関わる法務大臣なのに、死刑のボタンを押す地味な仕事だと軽んじる発言をした。寺田氏は、政治資金を所管する大臣なのに、自らの関係政治団体に違法行為の疑いが噴出した。大臣の資格のない人ばかりを任命し、かばった岸田首相の責任は重大ですが、まともな反省がありません。

 新しい松本総務大臣も、しんぶん「赤旗」のスクープで、自らの政治資金パーティーに関する政治資金規正法違反の疑いが大問題になり、他の政務三役や自民党議員の「政治とカネ」の問題も連日、報道されています。ところが首相は真相解明には責任を取らず、憲法を踏みにじる大軍拡には突き進む。究極のモラルハザードです。

 その中で、しんぶん「赤旗」と日本共産党の役割の大きさも実感しています。桜を見る会の時は「赤旗」がスクープしても他のマスコミは当初、報道しませんでした。今度は違います。松本総務相のスクープはすぐにマスコミが「赤旗の報道によれば」と大きく報道しました。大軍拡やめ九条生かす外交をと迫る論陣も注目されています。

 今、がんばりどきです。(22.12.3 しんぶん「赤旗」東海北陸信越版)

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