「厳しいご指摘をありがとうございました」――安倍総理が握手をしながら、私にこう言いました。参院本会議で予算が可決・成立した直後の総理による会派控室のあいさつ回りの時のことです。
予算成立後の総理のあいさつ回りは恒例。歴代総理と何度も握手してきましたが、面と向かってこう言われるのは珍しい。それ位、安倍内閣の暴走と厳しく立ち向かう日本共産党の姿が他の野党と比べ、際立っているということでしょう。
なにしろ、安倍総理が国会冒頭の本会議で「責任野党とは真摯に話し合いたい」と呼びかけると、維新の会やみんなの党、結いの党が「我こそが責任野党」とすり寄り合戦。マスコミからも「政権にすり寄る党には未来はないと心得るべきである」(「中日」)と言われる有様です。
一方、民主党が社会保障の削減や景気回復の実感なし等と批判しても、総理の反論は二つの言葉のみ。「三党合意によるもの」、「民主党政権の三年はどうだったのか」というもの。こう言われると、民主党はそれ以上迫れません。対決の足場がないのです。
そんな国会で、日本共産党は、消費税増税、集団的自衛権行使容認、原発再稼働、TPP参加等どの問題でも安倍政権と厳しく対決しながら、抜本的対案を示してきました。自共対決はますます鮮明です。
予算成立後の後半国会は本格的な法案審議に入っています。暮らしや命を脅かす悪法は許しません。総理、これからも、もっと厳しくいきますよ!
「赤旗」東海北陸信越版 2014年4月3日付