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演説修行の恩人

 IMG_2351.JPG国政選挙の候補者になってからもうすぐ20年。当選してからも苦労が絶えないのが演説です。そんな私の恩人ともいえる、元「劇団京芸」の女優の早見栄子さんを「しのぶ会」が先日、京都で開かれました。

 私の演説修行で大事な出来事が二つあります。一つはある後援会で手話通訳者の方に、「井上さんの演説は通訳しにくい。センテンスが長いし、最後まで結論がわからない」と注意されたこと。政策関係の仕事が長く、演説も「書き言葉」になっていたのです。

 もう一つが早見さんのレッスンです。演説に「聞き取りにくい」「もっと力強く」という苦情があり、思いきって早見さんに「弟子入り」しました。毎週一回、約三か月間、腹式呼吸や滑舌とともに、広い稽古場で絵本を読む練習をしました。遠くの人にしっかり、はっきり届くように声を出すためです。

 声の大小だけでなく、高低や速度の変化、間合いでメリハリをつけることの大事さも教わり、感情も込められるようになりました。段々と演説への反応の変化が実感でき、自信がつきました。以来、選挙で喉をつぶすこともなく、国会での質問にも役立っています。

 つどいでは、「早見さんの愛弟子」と紹介され恐縮しました。「早見さんがなにより大切にした平和や自由を脅かす政治は許しません」と遺影にお誓いし、翌日の決算委員会では早見さんへの恩返しの思いも込め安倍総理に迫りました。早見さん、ありがとう!(「赤旗」東海北信越版14.6.12)

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