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京都被爆二世・三世の会会報・新年メッセージ

 新年おめでとうございます。

 今年は、核兵器禁止条約締結に向けた交渉が三月から始まる画期的な年となります。この間の国会で、岸田外相に対し、被爆国政府としてこの条約締結に賛成して積極的役割を果たせと求め、国連総会での議決前日にも被爆者の皆さんの声を示して委員会で迫りました。にもかかわらず、日本政府が反対したことに激しい憤りを感じています。

 外相は北朝鮮の核実験などの情勢を上げましたが、核大国に禁止・廃絶を迫ってこそ北朝鮮にも強く迫ることができるのです。

 核兵器を「違法」のものとするこの条約の制定は被爆者の皆さんの悲願でした。二〇〇五年、一〇年のNPT再検討会議に連続して参加しましたが、国連本部での被爆パネル展、各地での被爆者の皆さんの被爆体験のお話が多くの国々の参加者を動かしました。特に一〇年の会議で、国連本部近くに積み上げられた日本国内の核兵器廃絶署名をNPT会議議長が直接受け取り、事務総長も演説で触れたことには被爆者と市民の声が世界を動かしていると実感しました。

 「命ある間に核兵器のない世界を」と世界に被爆者が呼び掛けた署名を実らせるためにも政府に姿勢の抜本転換を求めていきます。

 今年もがんばりましょう。(17年1月 京都被爆二世・三世の会・会報№51

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