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真理がわれらを自由にする

 「真理がわれらを自由にする」――国立国会図書館法の前文に記されている大好きな言
葉です。前文ではさらに、同館が、この確信に立って「憲法の誓約する日本の民主化と
世界平和とに寄与することを使命と、ここに設立される」としています。
 戦後設立された同館は、国会の立法行為を補佐することを第一の目的としています。様
々テーマで調査を依頼すると、国内外の報道、文献、行政文書、議事録等を調べてレポ
ートしてくれます。質問準備にとても役立ち、政府を追い詰める材料を得ることもしば
しばです。
 同館は同時に、納本制度に基づいて、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保
存する日本唯一の図書館でもあります。開館70周年記念展示「本の玉手箱」が開催中で
先日観に行きました。
 華麗な色彩の錦絵からの巨大な海外の鳥類図鑑、教科書でよく見た「解体新書」、「
削除処分モノ」と表紙に書き込まれた「蟹工船」、多くの政治家の直筆署名のある「
日本国憲法」官報号外など同館に収蔵された海外や日本の貴重な本が展示されています
。
 なんと「太陽にほえろ」の台本もありました。それをみると、松田優作が亡くなる場
面での「なんじゃ! これは!」という有名なセリフは元の台本にはなく、現場で手書き
で加えられていたのです。いや楽しい。まさに「本の玉手箱」です。国会近くに来られ
た際はご覧あれ。(18.11.18 愛知民報)

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