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中東問題で外交努力を

 新年早々の暴挙に耳を疑いました。米トランプ大統領の指示によりイランの革命防衛隊の司令官を空爆し殺害しました。

 報道のあった日に街頭に立ち、地域と世界の平和を脅かし、国連憲章をはじめ国際法に違反する暴挙だとして厳しく批判しました。「戦争が目の前に迫っている」「怖い」という声が寄せられました。

「報復の連鎖により中東全体を巻き込んだ戦争になるのでは」と不安の声が広がっています。ところが安倍政権は昨年末、国会での審議もなしに中東への自衛隊派兵を閣議決定しました。地域の緊張をいっそう高め、不測の事態がおきれば自衛隊が武力行使をすることもあります。派兵された自衛官の命も脅かされます。

 イランは伝統的にとても親日的な国です。NHKドラマ「おしん」は同国で二回放映され、最高視聴率が90%を超えたのは有名な話。今回の派兵は日本が歴史的に築いてきたこの地域での外交的資産を根底から崩壊させることになります。

 14日から開かれる党大会の綱領改定案で米国の先制攻撃戦略を厳しく批判しています。大会中の17日には衆参で中東派兵問題の閉会中審査が行われ、参院外交防衛委員会では私が質問に立ちます。

中東への自衛隊派兵の閣議決定を撤回し、すべての当事者に自制を求め、トランプ政権に軍事的挑発をやめイラン核合意にただちに復帰することを強く求める外交的努力こそ行えと政府に迫ります。(「2020.1.7「赤旗」東海北陸信越版)

 

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