essay つれづれぐさ

ホーム の中の essay つれづれぐさ の中の 「縦割り」より「横やり」こそただせ

「縦割り」より「横やり」こそただせ

 菅新総理が選出されました。私はBS朝日の討論番組に出演した際、田原総一朗さんに、「安倍さんが辞任表明すると内閣支持率が急増し、菅さんでさらに上がった。なぜか」と問われ「国民が安倍さんの辞任を歓迎し、変化を願っている証し。『安倍政治の継承』を叫ぶ菅内閣の姿が明らかになれば大きく変わる」と答えました。

 例えば、菅首相が掲げる「行政の縦割りの打破」。その弊害は打破する必要がありますが、今、行政機構で一番の問題は、官邸が省庁に『横やり』を入れ、忖度、改ざん、隠ぺい、虚偽答弁などモラルハザードを蔓延させてきたこと。これを是正するどころか、「政権の決めた政策の方向性に反対する幹部は異動させる」という菅首相のもとではさらに忖度が広がります。安倍政権の負の遺産を引き継いだうえ、一層ひどくする内閣です。

 首相指名選挙では立憲民主党代表の枝野幸男氏に投票しました。他党の代表への投票は二十二年ぶり。事前に枝野氏から「菅政権を倒して、政権交代を実現するために連携してがんばっていきたい」という挨拶をうけ、野党連合政権を共に作ろうという意志の表明としての投票です。立憲民主党の長浜参院議員会長も参院議員団に要請に来られ、お礼にも来られました。

野党がそろって枝野氏に投票したことは、野党連合政権への新たな段階。早期に予想される総選挙の勝利で実現しましょう。(愛知民報 20.9.27付)

ページ最上部へ戻る