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国会閉じるというのか

 「こんな時に国会を閉じるというのか」――新型コロナの感染拡大、安倍前総理の桜を見る会での虚偽答弁、学術会議の任命拒否など問題山積みにも関わらず、菅政権は国会を延長せずに閉じてしまいました。

 この間、参院の野党国対委員長会談も重ね、会期延長や予算委集中審議の開催と安倍前総理の説明などを求めてきましたが、与党は拒否。菅総理は、NHKの番組で、学術会議問題について「説明できることと、出来ないことがある」と居直りましたが、国会にも国民にも「説明できない」ことをやってはなりません。説明無しに進めるのは強権政治そのものです。

 今国会では本会議で一回、委員会で四回の質問と二回の討論に立ちました。

その一つがイージス・アショア問題。政府は、断念したイージス・アショアの代替装備について、二隻のイージス艦を建造する方針をほぼ固めています。

その費用について委員会で質すと、導入費用と維持整備費を合わせると一兆円を超え、さらに膨れ上ることが明らかになり、「青天井だ」と批判しました。質問後に与党議員からも、「その通りなんだよ」と声がかかるほど、防衛省の計画はずさんなものです。

 もともとトランプ大統領から米国製武器の購入を迫られて決まったのがイージス・アショアの導入。日本防衛どころか、米シンクタンクも米国を守るためと指摘しています。代替案の検討ではなく断念し、コロナ対策や国民の暮らし応援にこそ予算を回すべきです。(20.12.5 赤旗東海北陸信越版)

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