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ロシア、スウェーデン、アイスランド訪問

 参議院の公式派遣として、7月16日から23日までロシア、スウェーデン、アイスランドを与野党5人の議員で訪問しました。

 目的は議会間交流。ロシア上院のマトヴィエンコ議長や各国議会の安保・外交担当の議員、識者等と懇談しました。ロシアでは、経済協力や領土問題の解決と平和条約の締結が話題に。私は、領土問題は、「領土不拡大」という第二次世界大戦の戦後処理の原則に立ち戻った解決が必要だと強調しました。

 北朝鮮の核・ミサイル開発も話題に。ロシア、スウェーデンでは、国際社会の重大問題との認識が示される一方、米韓軍事演習などの軍事的対応に懸念が示され、対話による解決の必要性が語られたことは重要でした。

 印象的だったのはアイスランドでの地熱エネルギーの活用。人口約33万人で北海道よりやや広い面積の国。豊富な地熱エネルギーを活用しており、全国で九割の世帯で地熱を活用した温水暖房が行われ、温水プールやハウス栽培にも使われています。発電の八割が地熱・水力で、料金も安く、大量の電力を必要とするアルミニウムの精錬が盛んです。

 世界第二位のヘットリスヘイディ発電所を視察しましたが、なんと七基のタービンはすべて日本製。日本は高い技術があり、地熱資源量も世界第三位ですが、活用が進んでいません。環境への影響など解決すべき課題はありますが、原発依存から脱却すべきと痛感。

 実り多い三ヵ国訪問でした。(17.7.28 赤旗東海北l陸信越版)

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