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ノーベル平和賞

 素晴らしかった。核兵器禁止条約の採択で大きな役割を果たした国際平和団体ICANへのノーベル平和賞の受賞式。

 授賞式には日本から被爆者も招待され、被爆者であるサーロー節子さんがスピーチされたことに、「核兵器廃絶を願うすべての被爆者と市民に捧げられた賞だ」と心の底からうれしく思いました。

 サーローさんは「核兵器は必要悪ではなく絶対悪」だと厳しく批判され、世界のすべての指導者に「条約に参加し、核による絶滅の脅威を永遠に除去するよう懇願する」と呼びかけられました。

 安倍総理はどう聞いたのでしょうか。日本政府は条約に反対し、核保有国と非保有国と「橋渡し」をするとしています。ところが日本が国連に毎年提出している「核廃絶決議」の内容が今年、核保有国寄りに大幅に後退したのです。先日の外防委で河野外相を質しました。

 決議では、これまでの「核兵器のあらゆる使用によって生じる人道上の帰結に深い懸念」から「あらゆる」が削られ、核兵器の使用を容認するかのような表現に。さらに、NPT再検討会議の合意である「核兵器の完全な廃絶を達成するという核兵器国の明確な約束」も削られてしまいました。

 「橋渡し」といいながら、核保有国の側に橋を渡っているではないか。その態度を改め、日本こそ条約に参加し、核保有国にも参加を求めよと外相に迫りました。

被爆者国際署名を大きく広げ、政府を変えよう。(愛知民報17.12.17)

 

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