essay つれづれぐさ

ホーム の中の essay つれづれぐさ の中の 『空飛ぶタイヤ』と国会質問

『空飛ぶタイヤ』と国会質問

   池井戸潤さんの小説『空飛ぶタイヤ』が映画化されて話題になっています。三菱自動車リコール隠し事件をモデルした作品です。

   事件は二〇〇二年に横浜市内で起きました。走行中の三菱自動車製の大型トレーラーから外れたタイヤが幼い二人の子どもを連れたお母さんを直撃し、亡くなられたという痛ましいもの。三菱自動車は整備不良が原因だとしましたが、当事者の運送業者が構造欠陥ではないかと巨大企業に立ち向かい、設計上の欠陥が暴かれるまでを描いたもの。

   原作を読み、この映画も特別の思いで見ました。この事件を瀬古ゆき子衆院議員(当時)と共に国会で取り上げているからです。

   事件が起きた直後に、国土交通省は「設計または製作の過程に原因があると判断するのは困難」と三菱自動車の言い分をうのみにした答弁をしています。しかし、同様の事故が三菱自動車だけ多発していること、立入検査もせずに答弁していることなど追及し、「もし、最初から政府がきちんと対応していたら犠牲者は出なかった」と予算委員会で迫りました。

  そして、三菱自動車がそれ以前にもリコール隠し等で処分を受けているのに、自民党が毎年多額の企業献金を受け取っていたことも問題にしました。

  過労死合法化の「働かせ方改悪」の強行の一方、第二次安倍政権で自民党への企業献金は一・七倍に増加。国民の命と安全より企業の利益を上におく政治を変えねば。思いを新たにしています。(18.6.29  「赤旗」東海北陸信越版)

ページ最上部へ戻る