南スーダンPKOの日報廃棄問題で内閣府、防衛省からそれぞれレクを受けました。内閣府からは公文書管理法について、防衛省からは今回の問題の事実関係を衆院予算委の論戦を踏まえて聞き取りました。
衆院は予算委で公聴会が開かれました。財務委員会では宮本たけし議員が森友学園の問題での二回目の質問。新たに入手した大阪府の私学審議会の議事録の驚くべき内容を示して文科省、財務省を追及しました。財務省はまともに答えることができず、疑惑は深まるばかり。関係者の参考人招致が必要です。
南スーダンPKOの日報廃棄問題で内閣府、防衛省からそれぞれレクを受けました。内閣府からは公文書管理法について、防衛省からは今回の問題の事実関係を衆院予算委の論戦を踏まえて聞き取りました。
衆院は予算委で公聴会が開かれました。財務委員会では宮本たけし議員が森友学園の問題での二回目の質問。新たに入手した大阪府の私学審議会の議事録の驚くべき内容を示して文科省、財務省を追及しました。財務省はまともに答えることができず、疑惑は深まるばかり。関係者の参考人招致が必要です。
日本共産党金沢市議団の森尾嘉昭、広田美代、大桑初枝の三議員がそろって国会の部屋に来られ、LRTに関する国の財政支援や課題などについて国土交通省からレクチャーを受けました。まちづくりや、公共交通網のあり方全体の中で、住民本位で考えていくことが必要です。
その後、新幹線の誘致駅問題についてレクを受けに武田事務所に来られた、長野県の千曲市議団の中村了治、前田きみ子、斎藤正徳議員にご挨拶。
午前中は党議員団の外務部会として今国会への提出法案、条約について外務省から説明を受けました。法案は一本ですが、条約は20本‼。継続審議となっている日米ACSAに加え、日英、日豪のACSAも。いずれも戦争法で他国軍隊支援を拡大したのに伴うもの。徹底審議が必要です。
夜は議員団会議。
参院本会議で総理の訪米報告に対して質問。トランプ大統領の入国禁止令を「国際的人道・人権問題だとの認識はないのか」とただしても、「内政問題」と繰り返すだけ。米タイム誌が「へつらい」と指摘した、世界でも異様なトランプ追随が改めて浮き彫りに。
昨年11月の本会議質問の時とまったく同じように、総理は目をつぶって腕をくんで聞き、答弁では、「ご指摘は当たりません」を繰り返しました。異論に対してもきちんと向き合うことが民主主義のはず。残念です。
驚いたのは自民党と総理との質疑。「日本の防衛力の増強は、米国の軍事産業の輸出増、対日貿易赤字の解消にもなる」との質問に、総理は安全保障と経済は分けて考えるべきとしつつ、武器輸入は「結果として米国の経済や雇用に貢献する」と答弁。国民の税金で米軍事産業に貢献とは。怒、怒、怒です。
午後には、アジア太平洋資料センター事務局長の内田聖子さんを参院議員団でお招きし、今後の日米の二国間協定や、EU、アジアでの経済協定の動きと問題についてお話しを聞き、意見交換しました。
【本会議質問は以下の通りです】
日本共産党の井上哲士です。会派を代表して、訪米報告について安倍総理に質問します。
質問に先立ち、北朝鮮が十二日に、日本海に向けて弾道ミサイルを発射したことを厳しく非難し、抗議します。これは、核兵器の開発と不可分に結びついた軍事行動であり、国際の平和と安全に深刻な脅威を及ぼし、国連安保理決議、6カ国協議の共同声明、日朝平壌宣言に違反する暴挙であります。
安倍総理とトランプ米大統領との初めての日米首脳会談は、「米国第一」を掲げるトランプ政権に対して、どう対応するのかが問われました。
トランプ大統領の七か国市民などに対する入国禁止令に米国内と全世界から厳しい批判が集中しています。ところが総理は、会談後の記者会見では、「内政問題でありコメントを控える」とのべるだけでした。
しかし特定の宗教や市民を排除することは、内政問題に矮小化されるものではありません。、国際的な人道・人権問題であり、テロ対策にも逆行します。だからこそヨーロッパ各国の首脳も批判的立場を明らかにしています。黙認の態度をとり続け、ひたすら蜜月ぶりをアピールする総理の姿は国際社会の中でも異様なものです。米国タイム誌は「安倍首相はトランプ大統領の心をつかむ方法を示した。へつらいである」と書きました。
総理には、今回の入国禁止令は、国際的な人権・人道問題だとの認識はないのですか。これまでの米政権と比べても異常なトランプ政権の排外主義へ追随する態度を続けるのですか。
日米共同声明の冒頭、「核及び通常戦力の双方による、あらゆる種類の軍事力を使った日本の防衛に対する米国のコミットメントは揺るがない」とし、核兵器使用も辞さない姿勢を明記しました。日米の首脳間の共同宣言で、米国の核による日本の防衛を明示的に書き込んだことは米ソ対立終焉後初めてではありませんか。これは日本が求めたのですか。
トランプ大統領は就任前の十二月、ツイッターで「核兵器に関して世界が分別を取り戻すまでは、米国は核戦略を強化、拡大しなければならない」と述べています。このトランプ政権の核戦略をどう評価していますか。核強化を掲げる政権との核兵器の使用も辞さないという内容の共同声明は、核兵器禁止条約を求める世界の流れにも、被爆者の声にも逆行するではありませんか。
アメリカの圧力の下、日本は、核兵器禁止条約の交渉開始決議に反対するという被爆国政府として恥ずべき態度をとりました。三月には同条約の締結交渉が行われます。北朝鮮に核・ミサイル開発の放棄を迫る上でも、この交渉を成功させることが重要です。
日本はこの交渉に参加するのですか。参加するならば、被爆国政府にふさわしく、核兵器の禁止と全面廃絶に至る法的拘束力のある条約を締結する立場で臨むべきです。答弁を求めます。
共同声明で、「日米同盟の強化」が強調され、「日本は同盟におけるより大きな役割及び責任を果たす」、ガイドラインに基づき「引き続き防衛協力を実施し、拡大する」としたことも重大です。
トランプ大統領は一月二十一日、「他国が軍事で勝ることは許さない」との声明を出し、軍事増強の姿勢を明確にしました。この米国と「同盟強化の方策を特定する」ために2+2を開催するとしていますが、安保法制=戦争法のもとで米軍と自衛隊の地球的規模での軍事協力、戦争する国づくりをさらに推進することになるのではありませんか。
共同声明には「防衛イノベーションに関する二国間の技術協力を強化する」と盛り込まれました。具体的に何を対象とし、どのような体制で技術協力を進めようとしているのですか。
危険な海外での軍事協力の強化ではなく、憲法違反の安保法制・戦争法の廃止こそ必要です。
首脳会談では、名護市辺野古への米軍新基地建設を「唯一の解決策」として推進すると確認しました。政府が、会談の手土産にするかのように、抗議する県民を力づくで押さえつけ、埋め立てに係る海上工事を再開したことに怒りが広がっています。
「沖縄の基地負担軽減」と言いますが、辺野古新基地は、普天間基地の「移設」などではなく千八百メートルの滑走路二本と強襲揚陸艦も接岸できる軍港をもち、耐用年数二百年の最新鋭の巨大基地を作るものです。
沖縄県民は選挙で「新基地建設反対」の民意を繰り返し示しています。総理はこの民意をトランプ大統領に伝えたのですか。「唯一の解決策」と、民意無視の思考停止に陥るのでなく、普天間基地の無条件返還を求めて米側と正面から交渉すべきです。答弁を求めます。
政府は首脳会談で提案するために、投資を通じて米国中心に七十万人の雇用を創出することなどが主な内容の「日米成長雇用イニシアチブ」をまとめ、その中には世界市場の開拓として、共同での原発の売り込みも挙げられていると報道されました。会談では示されませんでしたが、総理は共同会見で、「日本は、大統領の成長戦略に貢献し、アメリカに新しい雇用を生み出すことができる」と述べました。
米国内の経済政策と雇用に日本が全面的に協力し、貢献することを一方的に表明するというのは、異常な「貢物外交」というほかありません。
「日米成長雇用イニシアチブ」には、何が盛り込まれたのですが。今後、米側に提案するのですか。答弁を求めます。
共同声明は、米国のTPP離脱を踏まえ、「日米間で二国間の枠組みに関して議論を行う」ことを含めて、日米の貿易と投資の「深化」を図るための「最善の方法を探求することを誓約」しました。TPPで日本が譲歩した内容を前提に、二国間の交渉でさらなる譲歩が迫られる危険があります。
すでに全米肉牛生産者・牛肉協会と全米豚肉生産者協議会は七日、トランプ大統領に対し、日本とのFTA交渉の早期着手を要請する書簡を送っています。今後、米、麦、牛肉、豚肉など二国間協議でいっそうの譲歩が求められるのではありませんか。
さらに共同声明は、「経済関係の強化」として「市場障壁の削減」を強調しています。この間、米国が求めてきた食品添加物の規制緩和や、国民皆保険制度の見直し、雇用の規制緩和などがその対象にならないと断言できますか。
首脳会談では、今後の日米経済関係の新たな協力の枠組みとして、「経済対話」の立ち上げを決めました。かつての日米構造協議は、大規模小売店法改悪による地域経済の衰退や内需拡大の名による大型公共工事で乱開発と財政破たんを生みました。その後の米国からの「年次改革要望書」は貿易、金融、保険、雇用などあらゆる分野で日本に干渉する仕組みとなりました。日米の二国間協議は日本が譲歩を重ねてきた歴史ではありませんか。
今回の経済対話は、「米国第一」の立場での日本への経済干渉の新たな枠組みになるのではありませんか。過去の構造協議とどこが違うのですか。
「米国第一」を掲げるトランプ政権に対し、安倍政権が「日米同盟第一」の立場で追従したことが際立つ日米首脳会談となりました。この道を突き進むならば、あらゆる分野で矛盾が深刻になることは明らかです。「日米同盟」最優先という硬直した思考を抜本的に切り替え、対等・平等・友好の日米関係に転換すべきだと強調し、質問を終わります。
参院外交防衛委員会で、「今日の国際情勢と日本の外交・安全保障」をテーマに四人の参考人を招いて質疑しました。私は、千葉大学の酒井啓子法政経済学部長に質問。
酒井さんは、トランプ政権の中東敵視政策が「テロをはぐくむ土壌を拡大生産している」と指摘し「国際社会が米国のように排外主義をとっているのではないと示す必要がある。アメリカの政策と日本は距離をとり、イスラム諸国出身者の人材育成に努める政策など打ち出すことが必要だ」と述べられました。
午後には参院予算質疑に向けた参院議員団の論戦会議。衆院では、共謀罪での法相答弁と質問介入文書問題、南スーダンPKOの日報隠ぺいと防衛相答弁、さらに文科省天下り問題、アメリカ追従問題など次々と安倍政権の国民不在ぶりがあらわになっています。
衆院の質疑の行方をにらみながらの準備です。
来年度予算の衆院予算委基本的質疑が始まりました。今日は、自民、民進の質問。テレビを視聴しながら、デスクワークや打ち合わせなどなど。
15時からは党基地問題対策委員会の小泉親司さんと共に自衛隊が配備を進めているグローバルホークについて防衛省からレクをうけました。
さて、一月のスペイン訪問中に右足をひねりました。塗り薬しか手に入らず、やや足をひこずって帰国。翌日が党大会の初日で大丈夫と思って会場まで上り下りしたらパンパンに。まだ腫れが残っているので今日、病院に行ってレントゲンとったら、剥離骨折! あちゃ~。普通に歩くのに支障はないのですが、自己診断はあきまへんな。反省。
今日から衆院での代表質問が始まりました。今日は民進党と自民党の質問。総理の答弁は、先日の施政方針演説以上に自画自賛と自己陶酔、野党攻撃を並べたものでした。
日本共産党からは明日、衆院で志位委員長、明後日、参院で小池書記局長が質問に立ちます。NHKでご覧あれ! 夕方には議員団会議でした。
さて、遅くなりましたが、党大会が終わった18日、東京に戻って、アニメ映画「この世界の片隅に」を見ました。主な舞台は広島県呉市ですが、主人公のすずが広島市にある祖父の家に遊びにいく場面もあります。
その古江や草津という地域は私の通った小中学校近くの懐かしい地域。広島市内中心部の相生橋のシーンも何度がでましたが、ここは私の卒業した高校の近く。ぐいぐい引き込まれました。
普通の女性の普通の日常の愛おしさとそれを壊す戦争の姿が描かれていました。のんさんの優しくほんわかとした広島弁がとてもいい。
通常国会が始まりました。初日から、市民と野党の共闘とおごり、暴走する安倍政権とがぶつかり合う一日でした。
10時から本会議で議席指定や特別委員委の設置を議決。今国会から、議員運営委員会への党議員の割り当てが2人になりました。その後、各特別委で委員長の選任等を行った後、議員団総会。
志位委員長が27回党大会の成果を全面的に生かそうと挨拶。棚橋事務局長の退任と藤井新事務局長の就任が報告され、それぞれ挨拶。棚橋さんは19年以上も務められ、私も初当選の時からずいぶんお世話になりました。ありがとうございます!
12時から総がかり行動実行委員会の開会日行動。日本共産党からは16人の議員が参加。4野党1会派の挨拶があり、昨夜に続いて私が挨拶しました。挨拶中、雪がちらつきました。寒い! でも参加者は熱い!
13時から開会式に出席。14時からは共謀罪の提出に反対する院内集会。会場いっぱいの参加者で、ここにも4野党1会派の議員が参加。日本共産党から仁比議員が挨拶。
15:30から本会議で政府四演説。安倍総理の演説は、南スーダンPKOの駆けつけ警護や原発再稼働などには一言も触れず、例によって都合のいい数字をならべてアベノミクスの成果なるものを自画自賛するだけ。
一方で野党に対し、現実を見ず批判ばかりで提案がないと中傷。野党が提案した長時間労働の規制法案などの審議に応じてこなかったのが政府・与党。「現実を見ていないのはどっちだ」と思わず声をあげました。
17:00から参院与野党国対委員長会談。臨時国会での強引な運営を行わないよう求め、少数会派の審議時間の確保や総理訪米後の報告と質疑など求めました。
18時過ぎの新幹線で京都へ。二週間ぶりの我が家。
明日から通常国会。今日はその打ち合わせや準備などの一日。午後には、参院会派「希望(自由、社民)」の木戸口議員が通常国会前の挨拶に来訪されました。
党大会での小沢党首の挨拶にお礼を述べ、木戸口さんが党大会議案を読了して下さったことを岩手県委員長が発言し、評判でしたと紹介すると、「『赤旗』に載ってましたね」との返事でびっくり。しっかり読んでくださっています。今国会でのいっそう連携をすすめることなど話し合いました。
夜は、今年最初の総がかり行動の「19日行動」。冷え込む中たくさんの参加者でした。民主・近藤昭一、社民・吉田ただとも、「沖縄の風」・糸数敬子の各代表や総がかりの福山共同代表に党大会での来賓挨拶にお礼を述べました。
私は党大会での史上初の野党の来賓挨拶を紹介しつつ、反原連のミサオ・レッドウルフさんも「路上で流してきた血と汗を政党はくみ上げて」と挨拶されたことにもふれ、「皆さんの声がこの野党共闘を進めた。さらに前進させ、安倍政権打倒、新しい政治を」と訴えました。