外交防衛委員会で集団的自衛権問題の集中審議。午前中は総理・テレビ入りの質疑で13分。午後は外務、防衛両大臣に20分の質問でした。
午前中に質した点は――
〇集団的自衛権が大国による小国への侵略や軍事介入合理化のために使われてきたという歴史的事実→総理は否定できませんでした。
〇安保法制懇の集団的自衛権行使の「歯止め」が国際的要件と政府による判断を示したにすぎないこと→外相が認める。国会の多数派である時の政権の判断次第ということ。
〇戦後、アメリカの行った戦争に日本が反対したことがないこと→外相が「グレナダとパナマへの介入に遺憾を表明した」との答弁したが、いずれも国連の非難決議に棄権・反対したと指摘し、アメリカの戦争に反対したことがないこと明らかに。
〇これでは「日米同盟の信頼」を理由にアメリカから求められれば断れず、アメリカとともに海外で戦争する国になるではないか→総理はまともに答えず。
――と、いう流れでした。総理の言う「限定行使」のごまかしが明らかにできたと思います。
午後はイスラエルとの防衛協力と武器輸出、集団的自衛権行使の必要な事例として出された邦人救出中の米艦の護衛問題などを質問。この中で、来月パリで行われる国際武器見本市に日本企業十四社が初めて本格的出品をすることが明らかになりました。政府と防衛ビジネスが一体となった武器輸出促進が加速しています。
外交防衛委員会の一般質疑。三沢基地に配備された米軍無人偵察機グローバールホークについて質問。昨年10月の2+2で合意される前の三月に日米地位協定上、無人機も日本の航空法の適用除外とすることを確認したことが明らかに。日本の基地からのスパイ機の展開は地域の緊張をますます激化させます。
グローバルホークは、三沢発着時は三沢基地内の施設で、一定の高度になるとアメリカカリフォルニア州の基地で、それぞれ操縦されます。国土交通省は、日本国内での無人機の飛行実績は試験飛行の2件のみと答弁。日本での飛行実績も管制の経験もない無人機が遠隔操縦で日本の上空を飛ぶことに。
三沢基地以外に緊急着陸する場合は、米本土からの遠隔操縦の場合も。安全上も大問題です。配備中止を求めました。
終了後に部屋に戻ると京都府農業会議の草木慶治会長が来訪。草木さんは元京都府副知事。京都民報にTPP反対で登場してくださり、日本共産党の倉林議員へのエールもおくっていただき、大変話題になりました。
今日は、「京都民報に出て、すっかり有名になりました」とおっしゃりながら、規制改革WGが打ち出した農業会議所の廃止などが農村現場の実態を無視したものと批判され、農業・農村の再生に向けた要請をしてくださいました。
17時に明日の原子力特別委員会の質問通告。明日は川内原発と火山噴火の問題で規制委員会をただします。
朝の国対の後は質問準備。今週は質問4回。準備に追われながらの1週間になります。一方、会期末一か月前となり、各団体からの請願署名もどんどん寄せられます。今日は静岡と京都の難病連の皆さんの来訪をうけ、難病対策の拡充を求める請願署名を受け取りました。
また、「レッドパージ被害者の名誉回復と国家賠償を求める国会請願行動」で挨拶し、署名を受け取りました。
13:30には倉林議員の部屋に防衛省を呼び、京丹後の米軍Xバンドレーダー基地が今週にも着工と報じられながら、地元にまったく連絡がないことをただしました。
防衛省は、明日着工する旨を13時に京都府と京丹後市に連絡したとの説明。改めて地元への説明責任を果たすよう求めましたが、そもそも京都のアメリカの基地はいりません。

さらに党本部の基地対策委員会の小泉親司さんに来てもらい無人機問題での論戦打ち合わせ。17:00には、明日の外交防衛委員会の質問を通告。
17:00から19:00まで法案審査会と議員団会議。
午前中は本会議で、教育委員会改悪法案の質疑。日本共産党から田村智子議員が質問に立ちました。質問の最後で安倍教育改革にに関して、日本軍慰安婦や南京虐殺に触れると自民や維新の席から激しいヤジ。河野談話の中身に触れても同様でした。
13:00から参院野党国対委員長会談。終盤国会で徹底審議を求めること、予算委員会でのTPPや集団的自衛権の集中審議を求めることで一致しました。
13:30から米軍の無人機・グローバルホークについてレク。明日から十月頃まで、米軍三沢基地に一時展開することになります。日本上空で国内機も含めてむ無人機が本格的に飛行するのは初めてのこと。安全性に不安の声が寄せられています。
終了後、「大飯原発3,4号機差止判決受けての緊急院内集会」に参加。弁護団や福井から駆けつけた原告団こらの報告や挨拶があり、この判決を原発ゼロのつなげようとの思いが参加者から溢れました。
15:00から原発再稼働への新規制基準と火山の問題について原子力規制庁からレクを受けました。夜は、明日の静岡での浜岡原発シンポジウムの準備や来週の質問準備。
このHPの「新聞記事・論文」 のページに、「京都民報」5月18日付での、「96条の会」発起人の岡野八代・同志社大学大学院教授との対談をアップしました。
10時から16時まで開かれた外交防衛委員会で質問。冒頭、昨日の米軍厚木基地での騒音訴訟での自衛隊機飛行差し止め判決について取り上げ、重く受け止め控訴しないことと、米軍機の騒音被害に日本の司法が及ばない地位協定の見直しを求めました。
続いて安保法制懇報告について質問。同報告で集団的自衛権行使の「歯止め」とされた六条件のうち、「密接な関係にある外国への攻撃」「相手国からの明示の同意」「第三国領域の通過には当該国の同意」という三つについて「国際法の通常ルール」ではないかとただすと、外務省はその通りと認めました。たくさん「歯止め」があるかのように並べていますが実は見せ掛けだけ。
さらにを判断する五点について「全てを満たした場合とは書いていない」との答弁。そうなれば、五点のうち一つの「日米同盟の信頼が著しく傷つく」と政府が判断すれば行使可能になります。
イラクでもアフガンでも米国に追随した政府がアメリカの要請を断れるのか。米国と共に戦争する国への道であることいよいよ明白。憲法による縛りをなくせば、いくら「限定的」行使といっても、はじめはかかりません。
昼休みに原子力特別委員会の理事懇があり、来週水曜日に一般質疑を行うことを確認しました。
7;30から開かれた日弁連と日本共産党国会議員団との懇談会に出席。朝食をとりながら憲法・集団的自衛権、労働法制、震災復興、法曹養成問題など活発に意見交換ができました。日本共産党からは志位委員長以下議員団全員が出席。日弁連からは村岡会長をはじめ執行部の皆さんがそろって参加されました。
10:00から本会議。医療・介護法案と電気事業法の趣旨説明質疑で15時までかかる予定でしたが、わずか5分で休憩に入り、そのまま散会となりました。医療・介護法案で全議員に配られた法案の説明文書と厚労相の趣旨説明が食い違っていたことから、配布文書が間違っていたことが発覚したからです。
議運理事会で厚労相や官房副長官からの陳謝などもありましたが、結局、すべての議事が取りやめになりました。この間、労働者派遣法改正案の条文の間違いなど、政府の失態があまりにも目立ちます。民意無視の強引な議会運営と根は一つです。
午後から明日の外交防衛委員会の質問準備。群馬の民医連の新入職員の皆さんが要請行動で来訪されました。15:30からは安保法制懇の報告と総理記者会見について政府からレクを受け、19:00ごろに通告。
さて、今日はうれしい二つの判決がありました。一つは横浜地裁での自衛隊航空機の夜間飛行差し止め命令。騒音被害を訴えた住民たちが勝利しました。もう一つは福井地裁で、大飯原発3.4号機の再稼働差止を命じた福井地裁の判決です。
福井地裁前で掲げられた「司法は生きていた」という垂れ幕がまぶしい。真ん中の黄色い服の女性は日本共産党福井県委員会の金元書記長。となりで万歳している女性は西村福井市議。いいぞ~。
明日の外交防衛委員会の冒頭で、自衛隊機の夜間飛行差し止めの判決を重く受け取め、控訴をしないよう防衛相に求めます。
朝の国会対策委員会の後、明日の外交防衛委員会の質問準備。デザインなどの意匠の国際登録に関する協定についての質疑です。国際的なデザイン力があっても人的、資金的に弱い中小企業をしっかり支援することがテーマです。 特許庁から追加レクも来てもらいました。
15:00から、集団的自衛権を考える超党派の議員と市民の学習会に参加しました。柳澤協二元内閣副官房長官補が講演、木曜の安倍総理の会見を、元防衛官僚として具体的に批判。 総理が挙げた例は、集団的自衛権行使の必要性がないことを示したにすぎないと強調されました。
16:30に質問通告。17:00から約2時間、法案審査会と議員団会議でした。
「ストップ秘密保護法・長野県民投票」を呼びかけた信州ML(メーリング・リスト)管理人会(代表・毛利正道弁護士)の皆さんが昨日、長野から議員会館にこられ、4月末に出版された「ストップ秘密保護法!信州300人発 安倍首相への手紙」(あけび書房刊)を全国会議員に届られました。
二次にわたる県民投票で集まったひと言の中から計328人分の声を収めたもの。議員会館の部屋をひとつづつ訪ねて渡されました。
「軍隊生活を体験した残り少ない者として、これからの若い人に絶対、戦争で死んで...ほしくない。声を大にして叫びたい」(89歳、長野市)「首相、あなたの頭の中にある憲法は明治憲法ですか。国民主権はいったいどこにいったのですか」(60代、池田町)など厳しい声が掲載されています。
ちょうど、集団的自衛権行使へ憲法解釈の変更を内容とした安保法制懇の報告が出された翌日となり、安倍総理と国会議員に国民の声を届けることになりました。
届け終わって帰られる前に、衆院第二議員会館のロビーで毛利弁護士や望月・茅野市議らとともにパチリ。お疲れ様でした!
今日は土曜日ですが、質問準備のため議員会館で仕事。静かなのではかどります。夕方の新幹線で京都へ。
「安保法制懇」から今日、集団的自衛権の行使容認へと憲法解釈を変更する内容の報告書が出されました。午後に外交防衛委員会で質問に立ち、懇談会の審議過程等についてただしました。行使容認賛成論者だけを集めただけでどのように報告書がまとめられたか明らかにされていません。「きわめて不透明。初めに結論ありきだ」『このような報告書を踏まえて国の在り方を変えるような議論は許されないと批判しました。
委員会終了後、佐藤石川県議、升、森尾、広田各金沢市議、大桑、奥野両市議候補とともに、「金沢市内中心部での軍事パレードやめよ」――と防衛省に申し入れ。パレードは24日の土曜日の午後に観光地である兼六園付近で行われる計画。装甲車や迫撃砲に加え、ヘリ六機も参加します。
金沢では69年に四人が亡くなった戦闘機墜落事故があり、以来、自衛隊は市内飛行を自粛してきました。それにに反するものです。金沢駐屯地創立64周年を記念し、感謝を表すのが目的としていますが、他県からも対戦車ヘリを動員する計画。「実際は自衛隊のPRだ」として強く中止を申し入れました。
意匠に関するハーグ協定に関連して経産省の労働組合の特許庁支部の方から意匠の国際申請に関するお話しを聞きました。
8:15から国対会議。午前中は本会議。安倍内閣の「農政改革」二法案についての質疑がありました。日本共産党からは紙智子議員が登壇。この間、衆院には党の農水委員がおらず、参院では10人未満で本会議質疑が限定されていたので、農政関係の重要法案で日本共産党が本会議質問ができたのは久しぶりのことです。躍進の力を改めて実感。
連休前に維新の会と結いの党が統一会派を組んで14議席となり、本会議質疑の権利を得たため、今日は自民、民主、公明、維結、みんな、日本共産党と6党が質問に立ち、2時間近くかかりました。ちょっと長いけど、議会は言論の府ですから。
午後からは明日の外交防衛委員会の質問準備。南インド漁業協定に関連して、高知等で深刻なカツオの不漁の状況と原因、赤道地域での漁獲の国際的規制の問題などについて水産庁からレクを受けました。さらに、今朝の朝日新聞に報道された、明日発表の安保法制懇の報告の要旨を踏まえて解釈改憲による集団的自衛権行使の問題をただします。