外交防衛委員会で、日米貿易協定についての2回目の質問に立ちました。今日は、今後の再交渉の焦点である「食の安全」の問題です。
トランプ米大統領は六月「バイオ農産物規制の枠組みの現代化」という大統領令を公布。米通商代表部に対し、「不公正な貿易障壁を除去し、バイオ農産物の市場を拡大するための国際的な戦略を策定する」よう指示しています。
要するに食の安全のための基準緩和を求めるもの。日本は今後その標的になります。しかも、すでに米国の要求を先取りするように基準緩和が進んでいます。
私がとりあげた一つは、国際ガン研究機関から発がん性が指摘されている除草剤グリホサート。日本では残留許容値が17年に大幅に緩和されています。
世界各国でも規制が強化されているのに逆行していると指摘すると、政府は問題ないという答弁。しかし、質問が終わってネットを見ていると、メキシコ政府が今日、農業用グリホサートの輸入を禁止したというニュースが流れてきました! 農薬メーカーの利益を優先する日米政府の姿勢の世界からの逆流ぶりは際立っています。
もう一つ取り上げたのが、トランプ政権が推進するゲノム編集食品。政府は9月、農産物へゲノム技術利用の表示を義務付けないことを決めました。
これに関して厚労省は、ゲノム編集食品について「健康への悪影響が発生する可能性」を認めつつ、あれこれの理由を挙げて「問題になる可能性を非常に低い」と答弁しました。
しかし、消費者に健康を守るための食品を選ぶ権利があります。表示がされなければ、選択することが困難になり消費者が知らないうちに口にする恐れがあります。許されません。
すでにこんな事態が進んでいるもとで、米大統領令の下で交渉がすすめば、食の安全がさらにないがしろにされると外相に中止を迫りました。
参院規則に基づき、委員三分の一以上で予算委員会の開催を野党が要求し、今日が回答期限でした。16時からの予算委理事懇には山添議員が出席し、与党からは、総理が出席しない一般質疑でとの回答が示されました。しかし、「桜を見る会」に関する予算委での総理答弁が虚偽ではないかと問題になり、その後明らかになった問題も総理にしか答えられません。
野党は、総理出席の集中審議を強く求め、引き続く協議となっています。
朝、出かける前にご近所の名刹、真如堂を妻と散策し、見ごろになった紅葉を愛でました。今年はJR東海の「そうだ京都にいこう」キャンペーンで紹介されていることもあり、例年以上に朝から多くの皆さんが来られていました。朝の陽ざしに輝く紅葉に心が洗われます。
一方、国会は季節外れの桜満開。しかも、根腐れしていて、美しくない。早く「桜散る」にしたいものです。
続いて、京都市内で開かれている増田正昭さんの個展「被爆二世の思いを」を鑑賞。増田さんは京都被爆二世・三世の会の一員で、被爆者の皆さんの肖像画を描いておられます。参院選挙前には私も被爆二世として描いてもらい、議員会館に飾ってあります。
「赤旗」「京都民報」と共に、商業紙各紙や地元テレビ局でも報道されるなど話題の個展に。昨日はモデルになった被爆者の皆さんがそろってこられ、ギャラリートークも行われたそうです。
そのあと、愛知県弥富市に向かい、来年二月の市議選勝利に向けた党と後援会の決起集会で訴え。会場いっぱいの参加者で椅子が足りなくなるほどの盛況でした。
現職のなす英二さん、勇退する三宮十五郎さんの後を継ぐいたくら克典さんの必勝を訴えました。最後に参加者全員でガンバロウを三唱。
終了後は東京に戻り、明後日の質問の準備です。
日米貿易協定承認案の審議が参院外交防衛委員会で始まり、質問に立ちました。政府は、第二ラウンドの交渉の対象について、農産物の関税は「想定していない」と答弁しています。一方、日本側の付属書には、「米国は将来の交渉において農産品にする特恵的な待遇を追求する」と明記されています。
茂木外相は、このような文言が過去の経済連携協定になかったとを認めつつ、「単に米国の意思を述べたもの。日本に義務はない」と強調。さらに、日米共同声明により、「協定が誠実に履行されている間」は米国は自動車の追加関税を課さないことを確認しているとも述べました。
しかし、「誠実な履行」を判断するのは米国です。「特権的な待遇を追求する」ための交渉を日本が拒否すれば「協定が誠実に履行されていない」と判断し、自動車の関税引き上げの脅しをかけることになります。
そうなれば結局、農産物の関税引き下げ交渉に応じざるを得なくなる仕掛けになっているではないかと指摘し、協定は到底承認できないと述べました。
フィリピンのドゥテルテ政権の下で、「麻薬撲滅戦争」の名のもとに、市民・農民の活動家、労働組合員、さらには弁護士までも「超法規的」に殺害されていることが国際的に問題になっています。
今日はフィリピンから農民団体の代表と弁護士の方が来られ、院内集会を開かれました。集会に先立ち、事務所に来訪され懇談。警察や国軍による超法規的な殺人の具体例や人権侵害の実態が生々しく語られました。
集会には山添議員と共に参加。日本政府がフィリピンを「世界で最も親日的国」とのべ、多額の経済援助も行っていることを紹介し、友好関係だからこそ、人権問題の解決を強く求めることが必要だと強調しました。
慌ただしい一日でした。朝の国対会議の後、10時から静岡県の沼津市後援会の皆さんの国会見学で武田議員とともに挨拶。12時からは外交防衛委員会の理事懇談会で今後の日程協議。
13時からは新日本婦人の会の「秋の行動」中央総行動・院内集会で全国から集まった皆さんに国会報告。
そして論戦準備。明日の参院本会議で、今日可決した日米貿易協定の質疑が行われることになりました。予算委での「桜を見る会」以降、総理が国会に初めて出てくる場であります。
本会議や委員会での論戦の打ち合わせ、食健連の皆さんの要請も受け懇談、政府からのレクなど、夜まで続きました。
イージスアショアの配備反対で自治労山口県本部委員長や自交総連秋田県連書記長、原水禁国民会議の事務局次長の方らが来訪され、要請を受けました。共同の広がりを感じます。
幕張メッセで今日から開会した国内初の総合武器見本市の抗議集会に参加しました。ロンドンで隔年で開催されてきた世界最大規模の武器見本市。初めて英国外で開かれました。
日本とアジアの武器市場に参入したい海外軍需企業と武器輸出をしたい日本の軍需企業の橋渡しも目的です。集会前に見本市に入場。戦車やミサイルから通信機器まで様々な国々の150社のブースがズラリと並び、軍服姿で説明に聞き入る姿が。
集会では、「九条を持つ日本が武器貿易で栄える国になってはならない」と挨拶。参加者と一緒に「武器見本市いらない」とコールしました。
国会に戻り、日米貿易協定の参院での論戦の準備。16時から全国私立学校教職員組合連合の養護教職員連絡会の皆さんの来訪をうけ「私立学校に正規の養護教諭を配置すること」を求める請願署名を受け取り、藤野衆院議員、武田参院議員とともに懇談しました。
現代の子どもたちが心身ともにさまざまな問題を抱えている中、命を守り、健やかな発達を保障するために養護教諭の役割が高まっています。ところが公立学校には養護教諭の配置基準がありますが、私立学校にははありません。未配置の学校や教育職でない学校があり、非正規雇用や一人で中高兼務などの実態があるものの、文科省も実態を把握していません。
学校現場の様々な実態や正規の養護教諭配置の必要性と課題などについてをお聞きしました。
夜は議員団会議。終了後、引き続き論戦準備。
高校の同窓会総会で広島市へ。開会前に、今春のリニューアル後初めて原爆資料館を訪問しました。若者や外国人中心に館内は一杯。リニューアルにより、より沢山の被爆者の遺品が展示され、一つ一つに原爆がもたらした惨禍の説明がありました。胸に迫り、あちこちからすすり泣く声が。
政府が国連総会に提案した決議で、核兵器の非人道性の記述を後退させたことへの憤りが改めて込み上げて来ました。
同窓会総会では壇上で挨拶をさせて頂き、「原爆で亡くなった先輩たちの思いを国会に届ける役目を果たす」と決意。あちこちで「おめでとう」「桜を見る会何とかして」と言葉をかけてもらいました。最後は恒例の応援団演武。後輩の元団員たちと舞台に上がりました。盛り上がった!
終了後、時間があったので、近くで行われていた「t核政策を知りたい広島若者有権者の会」の報告会に足を運びました。丁度、先日の私へのインタビューの報告の最中。まったくの飛び入りだったのでみんなビックリしてました。
「突然乱入してすいません」と謝りつつ、国連決議案の問題で質問したことに触れながら挨拶。帰りの新幹線の都合ですぐに失礼しましたが、若い皆さんの真剣なまなざしが嬉しかった❗ 京都の自宅着は23時過ぎ。
参院外防委員会で、国連総会第一委員会で一日に採択された日本提出の核兵器に関する決議案について茂木外相に質問しました。
同決議は米国など核保有国のねらいにそって核兵器廃絶についての国際的到達点を骨抜きにするものだと批判。従来の決議にあった「核兵器使用の非人道的結末」への「深い懸念」を「認識」に変更した理由をただしました。
「各国からの意見などを踏まえ、文言調整を行った」との答弁に、「核保有国の賛成をえるために譲っていいことではない」と批判。
2010年のNPT再検討会議での、長崎の被爆者、故・谷口すみてるさんの演説を紹介しながら「この言葉には、思い出したくない地獄の体験を語って、核兵器の非人道性を世界に語ってきた被爆者の思いが込められている。後退させることは、唯一の戦争被爆国である日本の存在が問われる」と強調。 核兵器禁止条約に参加し、核兵器の非人道性を世界に広げる先頭に立つべきだと迫りました。
今日は、日本医労連の皆さんの国会行動。石川県の医労連、全国労災病院労組の皆さんから要請を受け懇談。「最新法改正をめざす市民の会」の皆さんの来訪も受けました。
米軍の臨時訓練空域の問題で防衛省、国交省からレク受け、明後日の質問の準備。
総理主催の「桜を見る会」の私物化問題。今日の朝刊やテレビでいっせいに報道しました。ネット上で大拡散されて市民の声が広がったことと、野党が合同「対策チーム」を作り、徹底追及を確認したことがマスコミを動かし始めています。市民と野党の共同が力を発揮しています。
日本共産党は昨日、この間の情報をすべて野党に提供。今日の国会では、赤旗日曜版のコピーを読んでいる他の野党議員の姿も。午後には「野党合同ヒアリング」が行われました。徹底追及します!
予算委で田村智子議員の質問を応援傍聴。委員会室は何度もどよめきました。毎年、新宿御苑で開かれれ、「各界を代表する功労功績があった方を招待する」とされている「桜を見る会」に首相が地元の山口県の後援会員などを大量に招待し、後援会行事にしていたことが、数々の動かぬ証拠によって明らかにされました。
参加者には墫酒やオードブル、お土産がふるまわれ、すべて税金で賄われます。政治家が自らふるまえば公選法違反になることを税金でやる。まさに行政の私物化極まれりです。自民の国会議員や地方議員のブログで、その事実が明らかにされると自民党席は凍り付き,ヤジも飛ばせません。
閣僚の辞任など安倍政権のモラルハザードが大問題になっていますが、「総理自身がモラルハザードを起こしている」と田村議員が言い放つと委員会室は大きな拍手に包まれました。
それにしても、税金を使って後援会行事を行っていることを嬉しそうにSNSで発信している国会議員や地方議員の多いこと。税金の私物化に対するモラルハザードは自民党に蔓延しているとつくづく思いました。徹底解明が必要です。
午前中は開会中の国連総会に日本が提案した核兵器廃絶決議について外務省からレクを受けました。核使用による壊滅的な人道上の結末について、昨年まで記載されていた「深い懸念」が「認識する」との表現に弱められるなど、重要な後退をした内容になっています。今後、委員会でも追及していきます。
田村議員の質問後、銀座で行われている穀田衆院議員のお連れ合いの「ろうけつ染め こくたせいこ展 一本の線から」を鑑賞。そのあと、京都へ。