
私は、この問題を軍事クーデター直後の昨年4月15日の外交防衛委員会で質問しました。岸防衛大臣は、防衛大学校に六人が在学中だと認めたうえで、「発展途上国からの留学生に対しまして、民主主義国家である日本における厳格なシビリアンコントロールの下で運用される実力組織の在り方を示す、隊員と留学生との人的関係を構築し、我が国と派遣国との相互理解、信頼関係を増進する等の意義がある」と答弁。
これに対し私は、軍事クーデターを行い国民への弾圧を続けている国軍は「協力、交流をすすめ、信頼関係を増進する相手ではもはやない」と指摘し、中止を求めました。
この問題だけでなく、政府はこの一年間、国軍の利益になるODAなど経済協力の中止を求めても、「民主的な体制の早期回復に向けてどのような対応が効果的か、総合的に検討していきたい」との答弁を繰り返してきました。しかし、クーデターから一年以上たち、国軍による弾圧が激化している中、「検討」から実行に踏み出す時だと先日の超党派の議員連盟での官邸申し入れでも強く求めました。今国会でも質問します。
今日は衆院予算委の集中審議。日本共産党から赤嶺議員が質問に立ち、在日米軍基地のコロナ感染対策問題で岸田総理や林外相を厳しくただしました。
米軍人・軍属が検査なしに入国し、基地外でも行動制限なく感染を広げたことにつさいて岸田総理は、この間の対策で米軍基地での感染者が減っているという答弁を繰り返しました。赤嶺議員は、「米軍基地から感染が拡大した時の沖縄県民の恐怖心がわらないのか。何の責任も感じていないのか」と厳しく迫りました。国民の命が脅かされても米軍にまともにものが言えず、そのことに反省もない姿勢に怒りがわきました。
午前中は「北方領土返還要求全国大会」をネットで視聴。コロナ対策で無観客で行われ、国会からの出席も極小人数だったのでネット参加になりましたが、元島民の皆さんが切々と訴えるふるさとの島への思いに胸が打たれました。
午後は参院改革問題や国会同意人事案件などで打ち合わせや会議。夜は議員団会議でした。

ミャンマーの軍事クーデターから一年目の今日。昨日の院内集会に続いて午前中、「ミャンマーの民主化を推進する議員連盟」としてNGOの皆さんと共に外務、国交、経産、財務各省を呼んで勉強会を開きました。
事前に提出した質問に各省から回答を受けた後、質疑応答。NGOメコンウオッチの木口さんからは、日本が出資しているガス田の事業が国内向けではなくタイに輸出され、収益が国軍の資金になっていると指摘。
参加者からはフランスなどは国軍に利する事業から資金引き上げていると比べ日本の対応に対して批判の声が出されました。
私は、外務省が「日本の経済協力は軍事クーデター前に決めたものであり国軍支援が目的ではない」としてのに対し「国軍支配の下で利益が国軍の資金となるなど、当初の目的とかけ離れたものになっており、根本的に見直すべきだ」と指摘しました。
最後に参加した在日ミャンマー人の女性が「日本はアジアの民主主義国家としてミャンマーを見捨てないでほしい」と訴えられました。
午後は党外務部会として穀田衆院議員や秘書の皆さんと共に外務省から提出予定法案、条約について説明を受けました。