GW明けの国会。いきなり大きく動きました。自公の国民投票法改定案をめぐって緊迫していた衆院憲法審査会で立憲民主党の修正案を受け入れたことにより採決が行われ、日本共産党以外の賛成多数で可決しました。
採決に先立ち赤嶺議員が修正案、原案ともに反対の討論を行いました。採決後の会見で志位委員長は強く抗議し、断固反対を貫いてたたかうことを表明。首相は、自民「改憲4項目」の実現にむけた「最初の一歩」にすると言っているが、〝安倍・菅改憲〟を許さない闘いに全力をあげると強調しました。
また、立憲民主党と態度が分かれたことは残念です。同時に、〝安倍・菅改憲〟に反対することは一致しています。そういう大きなところでの一致を大切にして、総選挙に向けた協力を前進させていきたいと述べました。
もう一つ大きく動いたのが、緊急事態宣言の延長。11日までの期限を今月いっぱいのばすことを首相が表明しました。やるべきことをやらずに再宣言をし、「短期集中」で抑え込むと言って17日間の宣言としながら、20日間の延長。政府の無為無策がこんな事態をもたらしたことを厳しく反省すべき。
午前中の参院本会議で、病床を削減した病院に消費税を財源として国が補助金を出す、「病床削減推進法案」の質疑が行われ、日本共産党から倉林明子議員が質問に立ちました。
午後には京都と大阪の国家公務員労働組合連合会の代表から、穀田恵二議員とともに請願署名に基づく要請を受け、懇談しました。この間の人員削減が進む一方で、異常気象による災害が頻発しており、その対応で日常の業務が滞ることに。加えて、広域での災害応援に出ることもありなど、現場でのご苦労をお聞きしました。
午前中の本会議での質疑でも、倉林さんが医療現場から余裕が奪われ、ひとたび感染が広がると一気に医療ひっ迫になる事態を示しながら、医療体制の強化を求めましたが、公務の現場でも同様なことが起きています。住民の命、暮らし、安全を守るための十分な体制が必要です。
決算委員会で総理ら全閣僚出席の総括質疑がテレビ中継入りで行われました。日本共産党から倉林明子議員がコロナ対策で、武田議員か柏崎刈羽原発で質問。委員会室で応援傍聴しました。
倉林議員は、政府の進める検査が感染を抑え込むために規模もスピードも足りないことを追及。武田議員の質問では、「東電に原発運転の資格なし」がくっきり浮き彫りになり、そんな東電に自主検査をさせた規制委員会、再稼働のスケジュールを作って進めてきた政府の責任も明確になりました。
午前中には外務省から、コロナ禍の下での外務省職員の海外勤務の問題や在外邦人の方のワクチン接種や移動制限で領事館の出張サービスを受けられなくなっていることなどについてレクを受けました。夜は議員団会議。
今日は予算委で総理出席の一般質疑で、河井夫妻による買収問題を質問。有罪判決確定で当選無効になった河井あんり氏の分の政党助成金6534万円が自民党に交付されていること明らかにさせ、総理に返還を求めました
政党助成金は、交付額の基準が一月一日の国会議員数のため、河井氏が昨年六月に離党後も、その分の政党助成金は自民党に交付されています。
さらに、参議院から会派に支給される立法事務費も河井氏の分715万円が含まれています。いずれも、そもそも買収で当選無効であり、交付されるべきでなかったもの。
「到底国民の理解は得られない」と返還を求めると総理は「仕組みがない」と拒否しましたが、買収による当選無効など想定されていません。自民党が自主的に返還すればいいのです。あまりにも無責任です。
自民党本部からの資金が買収の原資になったことの解明もせず、当選無効で交付されるべきでなかった河井氏の政党助成金もちゃっかり受け取ったまま、四月の再選挙にのぞむなど有権者を愚弄するものだと迫りました。

10時から17時まで予算委でしたが、途中、参院野党国対委員長会談や全医労の皆さんからの医療・介護や保健衛生施策の充実、国立病院の機能強化について要請を受けて懇談。慌ただしい中でしたが、医療現場のご苦労や実態、要望をお聞きしました。
終了後は来週の予算委論戦の打ち合わせと続きました。
民青同盟の信州大学班の皆さんからZOOMでコロナウィルス拡大に関する要請を受けました。国会から、吉良、武田両議員と私が応対。要請書は、学費の全国一律半額化、オンライン事業に伴う費用の助成、学生の交流への支援、就活支援と非正規雇用の解消の四点です。
民青信大班が生活困窮学生への食料支援を行いながら集めた延べ269人分のアンケートの内容や対話の中で出された切実な要望をお聞きし、意見交換しました。「この一年間、何もなかった」「友人もできず、しゃべる相手もいない」などの新入生の声や「先の見通しがない、大学やめたい」という声など出されました。
今起きているの問題の根っこに、「受益者負担主義」で世界的にも高い学費を押し付け、奨学金の大半が「教育ローン」となっている日本の高等教育予算の貧しさがあることを指摘しつつ、この間の国会での論戦や前進点、課題などそれぞれからお話ししました。学生の皆さんから率直な意見や実態をお聞きすることができました。