来週月曜日の通常国会開会を前に補正予算案の論戦打ち合わせなどの一日。衆参で議運理事会が開かれ、政府からの提出予定法案の説明、委員や理事の割り当て、議事日程などの議論が行われました。
夜は、国会近くで開かれた弁護士政治連盟の新年祝賀会に参加し、一言あいさつ。畑野衆院議員、山添参院議員もご一緒でした。会場で、大学の一年先輩で、お世話になった下中奈美弁護士とばったり。広島弁護士会会長として参加されており、久しぶりのツーショット。
午後から二つの院内集会に参加し挨拶む。一つは、「中国人強制連行の閣議決定75周年 今こそ全面解決を!」。戦時中に国策として中国人を強制連行し過酷な労働をさせながら賃金は未払い。最高裁判決を受けて一部企業との和解が進んでいますが、政府は動いていません。
集会で上映されたDVDで、なんと閣議決定当時の商工大臣は総理の祖父の岸信介。総理は、戦争の美化や九条改悪ではなく、この問題の解決に責任果たせ!
もう一つは、「修習給付金制度スタート!~充実した司法修習と司法制度の充実・強化について考える会」。ビギナーズネットの皆さんなどの奮闘で給費制が復活しましたが、廃止から復活までの貸与制で修習した「谷間世代」の皆さんが放置されています。
私は「与党の議員も、給費制廃止は判断を間違えたと語った。谷間世代の皆さんには何の責任もない。解決は政治の責任だ」と挨拶しました。
15時からは外交防衛委員会の理事懇。30日に外務、防衛両大臣の所信挨拶を聴取するとを確認しました。夜は議員団会議。
午前中の本会議終了後、倫理選挙特別委員会で「地方選ビラ解禁法案」の質疑。地方議員選挙でも町村議員以外は、公示後に候補者名入りのビラの配布を可能とするものです。
一歩前進ですが、国政選挙などと同様に枚数制限があり証紙貼りが必要。ネット選挙解禁により、画面では見られるのに印刷して配布すると違反という矛盾が生じています。従来、ビラなどは、「選挙に金がかかる」として規制されてきましが、ネットではいくら拡散しても金がかかるわけではなく、こうした理由でビラ規制する根拠も失われています。ビラも自由化すべきと求めました。
午後には参院改革協議会が開かれ、総務相の行政評価制度について報告を受けて議論しました。
夜、フジテレビ「金曜プレミアム 女の大事件」で、私が国会で質問した「メルボルン事件」を放映。旅行中に逮捕された日本人が、知らずに麻薬の運び人にされたとして冤罪を訴えた事件です。
本人たちは何が起こったからわからないままに逮捕され、通訳者も能力が不十分で、事実や意思が伝わらない取り調べが行われました。番組では逮捕や取り調べなどの当時の画像を入手して放映しており、改めてそのひどさを実感しました。
私にとって海外で事件に巻き込まれた日本人に対しての適切な通訳の配置やその国の刑事司法制度に即した支援など、大使館が行うべき邦人保護のあり方について直面した初めての事件でした。また、国連個人通報制度を日本人として初めて活用した事件としても勉強させられました。
有罪判決を受けた女性は十年以上、オーストラリアの刑務所に私も当時の質問の映像や、先日取材を受けたところが放映されました。
午前中の本会議で岩渕友議員が本会議での初質問に立ちました。議題は、福島復興再生特措法。六年前の震災と原発事故の時の自らの思いや被災者の現状と声、地方自治体や中小企業の生の声をぶっつけた質問。被災者に対する暴言を繰り返す今村復興担当大臣の辞任も求めました。
「涙が出た」と同僚議員たちからも声がかかりました。岩渕さんにしかできない、素晴らしい質問でした。
衆院法務委員会では共謀罪の実質審議入り。委員会の冒頭に、法務省刑事局長の政府参考人としての出席を与党が多数決で議決しました。とんでもないことです。
99年の国会法改正の際に、答弁は大臣、副大臣、政務官の政治家が行い、官僚の答弁は例外としました。そして、官僚の出席は質問者が求めた場合に、その都度委員会で決めることとされ、質問者が求めてもいないのに多数決で決めるというのは過去に例のない暴挙です。
法務大臣が答弁できないことを宣言にしたに等しいもの。そんな法案は廃案にすべきなのに、国会のルールをじゅうりんしてまで強行する政府・与党の姿勢は許しがたいものです。
午後は明日の質問準備。夕方には通告しました。
午前中は党本部で27回大会後初の幹部会が開かれました。カギとして、今年前半の中期的活動として7月31日までに①党大会決定の全党員読了をやりとげ、総選挙躍進をめざす党勢拡大の一大運動にとりくむ。②東京都議選に全党が「わがこと」としてとりくみ必ずその勝利をかちとる――という二つの大きな仕事をやり遂げるとした幹部会声明を確認。午後には全国都道府県委員長会議が開かれました。
衆院予算委では、昨日、法務省が記者会見に提出した文書が大問題になりました。検討中の共謀罪は、法案提出後に法務委員会で法務省刑事局長を中心に行うべきもので、予算委員会で質問するべきでないという内容。前代未聞の行政府による国会審議への介入です。
朝の理事会で法務省は文書を撤回し、その後、金田法務大臣の指示による文書であることが明らかになりました。まともな答弁のできないことを棚に上げて、このような文書を提出したことは撤回では済まない重大な問題です。
午後にはB型肝炎患者支援の要請を受け懇談。防衛省から安全保障技術研究推進制度の来年度予算案についてレク。参院の民進、共産、希望、無所属ク、沖縄の野党五会派による国対委員長会談が参院選後初めて開かれ、与党の強行な議会運営は許さず少数会派の質疑時間を保障することなど、連携・協力を確認しました。
昨日は、デスクワークや国立国会図書館法に関するレク、議員団会議などなど。
東京を朝出て、昨年十二月に大火災が起きた新潟県糸魚川市を訪れ、新保峰孝市議とともに被災者の皆さんから要望を聞きました。
火災直後に来た時から、がれきの処理はかなり進みましたが、住宅と生業の再建はこれからです。
自宅を全焼し、民間住宅の借り上げによる応急仮設住宅に入居している女性は「住まいの確保はありがたいが、段差があり高齢者のケガが心配。改修のための支援を」「仮設賃貸に入った高齢者から、知り合いもおらず不安との声も」など、高齢者への配慮を求められました。
店舗付き住宅を全焼した酒屋やスナックの方と懇談との懇談では、「営業を再建したいが資金や年齢のことがあり不安」「区画整理によって土地がどうなるのか展望が見えない」「住宅と店舗を建て直したうえ、住民負担で雁木(商店街の雪よけ屋根)を再建するのは困難。特別な支援が必要」など不安や要望が出されました。
私は、事故直後の調査も踏まえ、住宅と生業の再建へ、あらゆる制度を柔軟に活用し特別の対策を行うよう、日本共産党として政府に申し入れた際、松本災害担当大臣から、「できることはすべて行う気持ちで取り組む」との発言があったことも紹介しながら、「さらに皆さんの声を国、県、市に届け」と話しました。
13:30からは日本共産党の糸魚川新春の集い。西沢博衆院比例候補、上野光悦上越市議・六区候補とともに参加し、午前中の被災者との聞き取りや政府申し入れについて紹介しつつ、27回党大会と始まった国会論戦について報告しました。
後援会の皆さんの多彩な芸が紹介され、最後は「がんばろう」をみんなで歌いました。その後、富山市に移動し、駅近くのホテルへ。温泉付きでゆっくり。
通常国会が始まりました。初日から、市民と野党の共闘とおごり、暴走する安倍政権とがぶつかり合う一日でした。
10時から本会議で議席指定や特別委員委の設置を議決。今国会から、議員運営委員会への党議員の割り当てが2人になりました。その後、各特別委で委員長の選任等を行った後、議員団総会。
志位委員長が27回党大会の成果を全面的に生かそうと挨拶。棚橋事務局長の退任と藤井新事務局長の就任が報告され、それぞれ挨拶。棚橋さんは19年以上も務められ、私も初当選の時からずいぶんお世話になりました。ありがとうございます!
12時から総がかり行動実行委員会の開会日行動。日本共産党からは16人の議員が参加。4野党1会派の挨拶があり、昨夜に続いて私が挨拶しました。挨拶中、雪がちらつきました。寒い! でも参加者は熱い!
13時から開会式に出席。14時からは共謀罪の提出に反対する院内集会。会場いっぱいの参加者で、ここにも4野党1会派の議員が参加。日本共産党から仁比議員が挨拶。
15:30から本会議で政府四演説。安倍総理の演説は、南スーダンPKOの駆けつけ警護や原発再稼働などには一言も触れず、例によって都合のいい数字をならべてアベノミクスの成果なるものを自画自賛するだけ。
一方で野党に対し、現実を見ず批判ばかりで提案がないと中傷。野党が提案した長時間労働の規制法案などの審議に応じてこなかったのが政府・与党。「現実を見ていないのはどっちだ」と思わず声をあげました。
17:00から参院与野党国対委員長会談。臨時国会での強引な運営を行わないよう求め、少数会派の審議時間の確保や総理訪米後の報告と質疑など求めました。
18時過ぎの新幹線で京都へ。二週間ぶりの我が家。
午後からの衆院本会議で年金カット法案の採決が行われ、与党と維新の賛成で可決。この法案の成立、TPPの批准をはかるための会期延長も強行されました。四野党の国対委員長会談も行われ、厚労委員長解任、厚労大臣不信任決議案を提案しましたが与党の反対で否決されました。
衆院の状況を受け、今日予定されていた各委員会は中止。午後には、参院の野党三会派(民主、共産、希望)の国対委員長会談を行い、今後の対応について協議。自民党が求めている明日の本会議での年金法案の審議入りは受けないことで一致しました。本会議や委員会の今後の日程は明日からの協議となります。
その後、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長に対する弔問のため、都内の同国大使館を訪れ、記帳しました。
カストロ氏の遺影の前に置かれた記帳簿に「78年に世界青年学生祭典で訪れたハバナで聞いたあなたの情熱的な演説を忘れません。大きな業績に心から敬意を表します」と記し、署名しました。
16時から、私が副会長を務めるアムネスティ議員連盟の総会と国際人権セミナーに出席。
インドネシアのアチェで人道支援団体の事務局長を務めるリリアン・ファンさんを招き、無国籍のロヒンジャが直面している人道問題についてお話を聞きました。
牧山議連事務局長、若林アムネスティ日本事務局長らと共に記念写真。